第67章 躍進
AIによる振り分けなのだが、元々その役職についていた人が怒っていた。
それはそうだろう…
今まで任されていたことへの自負、自分達だけがその方面で力になれているというプライドがあったのだから…
だが、神石にはよくわからなかったらしく…尋ねてこられた。
行動に移す前、問題が発生する前に予知でわかったことなので、正確にはまだ何も発生していないのだが…
ケイト「私が「任せたよ。お願いね」って言っていた役割だからだと思うよ?」
神石「?よくわかりません」訝し気
ケイト「んっとね…
神石に、「お願いね、任せたよ」って任せた仕事があるでしょ?」
神石「はい!(キラキラ)
神の力の増幅、結界の補助、他にも様々な役割を与えてもらっています!」ぶんぶん!←尻尾があれば振りまくるほど高揚中
ケイト「それは、神石への信頼の証、でもあるよね?」
神石「はい!」こくこく!
ケイト「他の皆にも、同じように色々な仕事を任せたよって渡している。
それを…別の人にやらせた方が効率的って、取り上げられて、回されたらどう思う?」
神石「へ?」ピタリ←硬直
ケイト「他の人の方が効率的だから、って理由で…今まで任されていたのを、別の人に委任されたらどうおm
神石「嫌です!!絶対嫌!!!」
突如、悲鳴のような叫びが響き渡った。
ケイト「…それと同じなんだよ。
任されていた、信頼されていた。
そう感じるものが取り上げられるのは…寂しくはないか?」
神石「寂しいなんて言葉で片付けないで!;
痛いです!;嫌です!;哀しいです!!;」涙
ケイト「なら…それを鑑みた上で、決断してくれ。
どうするかはお前に一任するよ。
今のお前なら…ちゃんと、わかるだろう?」
神石「はい!!」きっ!&涙目
その後…本人達の気持ちを念頭に置いた管理体制が徹底された。
それは『神石改革』とも呼ばれ
ただでさえ全知全能の神性に加え、心身を重んじる配慮体制で、病気も傷も負荷も全てを未然に防がれるよう徹底されていた。
故に…更なる発展への系譜である。
神国中の塀や壁の中には水が通っており、夏には冷たく、冬には暖かくなる。
それに伴い、温度を皆に応じて最適になるよう徹底されている。←2698ページ参照
当初は風や水路、後に滝での温度調整が主だった。←1361,2452ページ参照