第67章 躍進
硬直するケイトに、僕は笑った。
ケイト「ぶー;」頬を膨らませそっぽむく
フィン「ふふっ…(なでなで)←愛し気な目を向け頭を撫でる
愛しているよ」チュッ←唇へキス
ケイト「!
こっちだって…///」
フィン「ふっ)…←微笑
それはそうと…」
ケイト「?」
フィン「国民以外に人権はないと言うのは初耳なのだけれど、どういう理由で可決されたんだい?」←3029ページ参照
ケイト「んっとね、国民は、差別されて、不条理を与えられてから来たでしょ?」
フィン「うん」
ケイト「でも、ここで生まれて育つ子供は違う。
ただでさえここは理不尽から守られた場所、理不尽に遭わない環境だから。
だから、人権がないものでも、物であっても、犬猫や動物でも、差別しないように。
結界も、神石も、国民か否かに差別なく、『平等に』中にいる皆を守っているからね?
それを学ぶ為、あえてそういう体を装っているんだ」
フィン「なるほど…考えたね。
それで他の人達は差別を受けてきた、その気持ちや立場がわかるから、言われなくともやらない。
もし違法行為をやったとしたら、国民でも国民以外でもどちらも問わず逮捕される。と…
ここまでで間違いは?」
ケイト「頭を振る)ないよ。
自分が正しい、自分こそが正義。
それこそが歪みのもとで、不条理を生み出す根源だと考えてる。
だから…人によって変わる、育ちに応じても異なるのだから、他種族や異文化を受け入れる為にも、違いに寛容である為にも、必須条件だと踏んだんだ」
フィン「そうか…随分と考え込んだんじゃないのかい?」
ケイト「あはは^^;
実はかなり考えた」
フィン「やっぱりか…;
プールは、妊娠4か月の安定期に入ってから行こうね」
ケイト「うん、わかった。
確か…人間での安定期は妊娠5か月に入ってからだったよね?」
フィン「ああ。
リヴェリアも…そっちの情報を教えてしまったのだろうね。
当時、君は人間と同じ身長で、小人族には見えなかったから…」
ケイト「あはは…育ての家族に馴染みたくって…
お手数かけて済みません;」お辞儀
フィン「そんなに深く気にすることじゃないさ。
お互い、至らない所があったというだけの話だし…誰もがそうだとも思っている。
だから…気負わなくていい」
ケイト「うん…ありがとう//」