第67章 躍進
フィン「…わかるよ…
人の闇は、僕もよく見てきた。世間体や外面ばかりうまく、裏で何でもする人間もね…」
ケイト「ぐすっ……
もう…実の父みたいな人に…
そうでない人達がそういう思いをする光景を見るのが、耐えられないんだ。
殺されるのも、傷付けられるのも、何もかもが…」
ぽんぽんっ←宥めるように肩を叩く
フィン「ああ…
僕も…同じ思いだ」苦し気に表情歪む
ケイト「………
ねえ…大事な、5人が…そうだったとして……そういう約束で、生まれてきていたとして…
残された側は…どうすれば、飲み込めるのかな……
『5人が幸せでさえいられれば』、というのも本心なのだけれど…
自分の中で、けじめがつかないんだ」
フィン「…それは…追々、自分で見つけていくものさ。
僕も…自分なりに考えて、考えて…この道を選んだ。
君の選んだ道が何であれ…きっと、君の想い人達は、笑って受け入れると思うよ。
今も、見守ってくれているのに違いはないのだからね」
ケイト「そっか…」
フィン「残された者達に出来るのは…たとえ、どんな運命に陥ろうが構わない、それでも生まれてきたいと思わせる。
そんな世の中にすることだ。
君が思い描く…誰もが立ち上がれるように支え合う未来、とかね」
ケイト「…うん(微笑)
茨の道だよ?」
フィン「全てわかっていて、選んだんだろう?
僕と同じで…」
ケイト「うん…」
フィン「僕も、君の力になるよ。
勝手にね…
君が…僕をひとりにすまいとするように…僕も同じだということさ」
ケイト「はは…お言葉に甘えて…頼ってもいい?」
フィン「勿論。
今までが頼らなさ過ぎたんだ…
人生のほとんどの不幸を凝縮したような時期を過ごしていたんだから…もう、とらわれないで。自由に生きてくれ」
ケイト「ごめん、自分で選んだから…無理^^;
今更変えれないや」苦笑&汗
フィン「はははっ…^^
本当…似通っている部分が多いね」微笑
ケイト「へ?どゆこと?」きょとん
フィン「さあ?何のことかな?」片目瞑り笑う←意味深げ
ケイト「えー!;教えてよ!;」
フィン「はっはっはっ^^」
ケイト「むー!ケチー!
よし、こうなったらベッドに押し倒して猫耳とか猫尻尾とかつけて襲い掛かって嘗め回して
フィン「わかった、僕も同じ目に遭わせよう」
げっ!;」