第67章 躍進
素直に、あっけなく…僕の意見を飲み込み、考え込み出した。
ケイト「なら…自殺行為に及ぼすまで追い詰めたこと。
それを犯罪として、償うべきものとしよう。
たとえそのつもりがなくとも…それは、大事なものだから」
フィン「ああ。僕も支えるよ」
ケイト「ありがとう。
もっともっと考え込んで…全員にとっていい案を探さないと」顎に手を当て考え込む
フィン「僕も…(君ほど素直でいたら…」
ケイト「ん?」
フィン「打算でもなく、利用でもなく、真摯に向き合えるよう…頑張るよ」
ケイト「???
既に出来てるよ?」きょとん
フィン「くす)ふふっ^^
君の目からはそうでも…僕からはそうではなかったんだ。
だから…見ていてくれ、変わらずに。
そして間違えば殴ってくれ」
ケイト「うん!わかった!」ぐっ!
しゅしゅしゅしゅしゅ!!←無限大ジャブ
フィン(そんなに殴られないといけないのかな?;)たらーり
表情と姿勢が強張るばかりだった。
悪気がないのはわかっているが…;
それから朝御飯を食べた後…
昨日、昼寝体験でケイトが眠る前にした約束通り、墓前に赴いた。←2953ページ参照
木々が生い茂り、母と姉、父母と妹の墓の前で、ケイトは言った。
ケイト「私は…誰も、力で捻じ伏せたりはしない。
理不尽を与え、不条理を強いる真似だけは、絶対しない。
だから…力で、権力で、圧(高圧的)で、自身の意思を蔑ろにし、奴隷のように思い通り動くよう強いる輩から…全て救う旅に出る」真剣
フィン「…そうか」
薄々想像はついていた…君のやりたいことは。
ケイト「もう二度と…利用だけして自分達だけ守って、往々に搾取し続け、笑える人達を由とはしない」
フィン「気負い過ぎないようにね?」
ケイト「うん…
フィン…小人族の復興が確実なものになったら…いい?」
フィン「ああ、勿論だ。
だが問題がある…
救った人達がいなくなった後、すぐそいつらは代わりとなる人を探すだろう。
そして…その人が痛い目を見ると思うんだが?」
ケイト「自分を守れる人だから大丈夫。
ちゃんと予知と照らし合わせた上で、絶対揺るがないものか見る。
そしてその上で…本人の意思を聞いて、尊重して、助け出す。
不信に陥っていようが関係ない。私は…必ず、内の本心を見る。限界も…」