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Unlimited【ダンまち】

第67章 躍進





ケイト「知っているがそれがどうした?」黒

フィン「何事も程々が肝心、やり過ぎることはやり足りないことと同じくいいこととは言えない。
一重にいいと言われることでも、やり過ぎは害になることもある。

何が、何の支えになっているかはわからない…


減らすのには賛成だ。
大いにね。

だが…そのお陰で、得られたものもあるんじゃないのか?」


ケイト「……」

フィン「君は…様々な出来事を経て、PTSD、トラウマ(心的外傷)、フラッシュバック、咳喘息、下血といった身体に現れるほど、体が病に侵されるまでに至った。

人間不信になって、躓いて…それでも、立ち上がった。
何度も立ち上がり、それでもなお…君は、人にされて嬉しいことを、人へし続けた。

たとえ何も返ってこなくとも…その幸せを望み、自らと重ね、笑い、自分のことのように喜んだ。


誰からも救われないまま、助けられないまま、一人のまま、救いも、報われることすらもないまま…
それでも君は進んだ。勇敢に…

だからこそ…人々から一心の賞賛を受け、誰もがそう在りたいと願う。

その困難さは…生きていれば嫌が応にでもわかるから…


それらのことから与えられた二つ名が…【救世主(メシア)】だ。



だからこそ…君は、力で人を気持ちや経緯ごと捻じ伏せ、好き放題し、力を貸してくれる元敵も含めた全ての人々の重さと脆さに気付かず、あって当然と人のことを考えず、意気揚々と尊大に振る舞う連中を大いに嫌う。

その実の父親に加え、周囲もあれだったから…
君が君である為に、君だからこそ、君にしか見出せない道だ。


それを学べたことは、その中で得たことは…決して、無駄ではなかっただろう?



君の生き様は…そう感じるに至る道は、僕の誇りだ。

僕自身、同じくそう思う。
非常に強く共感できる、生きている限り…その生き方には。


君がその道を切り拓いたのと同様に…他の人では別の道を切り拓けるかもしれない。
それを得られる可能性まで、無にしていい訳ではないだろう?

かと言って、取り締まらない方が正しいとは思わないが。


それで自ら死を望む人が後を絶たないのも事実だ。

一番は…自殺から救うこと。
そして逃げることの重要性を説くこと。

そこに重きを置くべきだと僕は思う」


ケイト「そっか…なるほど、無闇に消すのもダメだね」


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