第67章 躍進
フィン「俺は…
僕が、進みたい道は…あなた達のようになることだ。
光となって、道を照らす…そんな道標となることだ。
名の通り希望となって、道を示して、一族を変えた…ケイトのように…←695,2091,2100,2596ページ参照
だから、縛られて等はいない。罪滅ぼしなんかじゃない。
自分で決めたんだ。
自分で選んだんだ、この道を行くと。行きたいと…
だから…自分のせい等とは思わないでくれ。お母さん」
母『!…』
フィン「もっと早くに、歩み寄っていればよかった。
そう痛切に思ったよ。
でも……沢山の思い出の中で、愛情を与えられていたことに気付けた。
だからこそ…殊更に強く想ったんだ。この道を行くと…」
父『…そうか』微笑
母『…』涙←口を両手で押さえ、涙を零す
フィン「だから…安心して、見ていてくれ…
そして…幸せになってくれ……
あの世で、誰よりも…」微笑
父/母『ああ/ええ…』
父&母『ありがとう^^』
最後に僕を強く抱き締め、撫でてから…霧散した…
いや、あの時のように…光の粒となって…←1461,1464ページ参照
光となって…天界へと還っていった……
生きる喜び…哀しみ…生きる意味……全てを、両親から教わった。
そして…そんな両親になりたいと、そう在りたいと、強く願った。
願ったのは僕だ、他の誰でもなく…自分で、そう思ったんだ。
だから…胸を張って言おう。
フィン「僕は…フィン・グレイロア・ディムナ!
あなた達を誇りに思い!この道を貫き、進んでいく、誇り高き『(勇気ある)小人族(パルゥム)』だ!
俺(ディムナ)でも、僕(フィン)でもなく、一人の男として…僕として…これからも進んでいく。
進んでみせる!あなた達が選んだ、この道の果てまで――!!」
そう去っていった天へ向けて叫びを上げてから…
それで起こしてしまったケイトがさもうるさそうに顔を顰め、僕の両頬を両手で押さえ、唇を奪い、そのまま眠りについた。
……生殺しだといつわかってくれるだろうか…はたまた、わかってくれる時は来るのだろうか…//
父『くす)もう大丈夫だ…ディムナは』
母『ええ…もう、安心ね^^』
父『ああ…安心して、見守っていよう^^』
温もりに安堵して眠りについた矢先…そう、どこからか声が聞こえた。