第67章 躍進
これからは――一人の男として生きよう
野望と共に『彼女を守ること』に身命を捧げたいと思った。←658ページ参照
その想いは今も変わらない。増すばかりだ。
人並みの幸せなど頑なに望むまいとしていた頃とは、全く違う…←1047,1066,1115,1217,1438,1858ページ参照
ここまで変われたことに感謝した。
この幸せは、人生で最も大きな『唯一無二』のものだから。
フィン「ケイト…一族の復興を確固たるものにするよう、共に完成させよう。
そして…この僕の夢が叶えば…今度こそ、君の夢(1204ページ参照)を叶えに行こう。
『最期に』なんて…絶対にさせない」
守るものも…あの時とは、状況が違う。
アルも、ディも…お腹にいるウルも…必ず守り抜いてみせる。
たとえ彼等彼女等が、光となろうが、闇となろうが…変わらず、愛し、守り抜く『光』であり続ける。
両親がそうしてくれたように…僕の生き方を変えてくれたように……
信じた道を…僕という道を、歩み続けてみせる……
最期の瞬間まで…あなた達の子として――あの世で、誇れるように
両親は、全ての人生を投げ打ってまで一族の復興に賭すことを由とはしないだろう。
わかっている…そういう人だった……
ケイトと同じく…自分達よりも、僕を何よりも優先してくれる人だった←695,1260ページ参照
母『そう決めたのなら、いきなさい』
そう…どこからか、お母さんの声が聞こえた。
父『迷わず進め。お前の道を。見出した、選んだ道を』
ああ、わかっている…
もう、二度目になるかな…←1262~1265ページ参照
ありがとう…お父さん、お母さん…
僕を産んでくれて、愛してくれて…守ってくれて…彼女と出会うまで、導いてくれて……
これからも…進んでゆくよ――
迷うこともあるだろう…
けれど…(ケイトを見やる)
ケイト「すー」
その道は、もう…一人だけで、切り拓いていくものではない。
共に、僕の夢を叶えようとしてくれる…歩み寄って、共に歩んでくれる…愛してやまない人(希望)がいるから……
希望(ケイト)となってくれる人の、光(フィン)となる。
少し…あなた達との別れから、意味は変わってしまうが…
その道を、変わらず進んでいくよ…(微笑)
俺が、俺である為にも――