• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第67章 躍進





僕がしてきたことは…愚かだったのかもしれない。

目先のものにとらわれた。光になる為に躍起になり、視野を狭めてしまっていた。
こうすればよくなると、決め付けてかかってしまっていた。

だが…それで救われた命もあるとケイトは言う。


実際の所、そのお陰でケイトは…傷からも、自ら縛られていた柵からも、脱却できたのだと。



だが…彼女こそが、一番わかっていた。
皆を突き動かすのに必要なのは…実績だけでは足りない、『自分でもできるということ』の皆への証明だ。

教わらなくともできる手法を明かした。
出来るもの同士で教え合えば、必ず身につけられるとも証明した。
だが『物質にも魔力集中の可能限界量があり、それを超えれば内側から爆発する』ので、限界を見極めるコツを身に付けさせる手法も考案し、その重要さを説いた上で互いに注意し合うことが必要となる点も伝えた。

そして感覚として、知識として、正しく理解する為の特別学び舎を作るとも言い放っていた。


今、特別学び舎では、魔力集中による強化を防衛隊の手法で教えている。
防衛隊においては、魔力経路(魔力の通り道)の拡張鍛錬(172,204ページ参照)、全身と武器と防具も含めての魔力集中(464,565,964ページ参照)、一瞬で途方もない魔力を流れるように動きと連動させつつ必要となる箇所への集中移動(1938ページ参照)、終いには魔力や体の動きでフェイントまで自然と出来るようになってようやく…『防衛隊見習い』を卒業でき、『防衛隊一兵卒』となり教える立場となる。

無論、悪用されることも視野に入れた上で、結界でのふるいにかけている。
悪用目的で来た場合、結界で阻まれるとも事前に通達されている。


それらに伴い…小人族のほぼ全員が、勇気ある振る舞いと、力や権威や優越感に溺れず、傾倒しないことを誓っていた(学ぶ前に確認済み)。



ちなみに…防衛隊において階級が定められており、隊長(ケイト)、副隊長(3隊151名)、リーダー(1隊50名、4班+1名AI)、班長(1班12名)、一兵卒(教官)、見習いに大別される。

一番偉いのが隊長のケイトなのだが…
防衛隊の防衛隊による防衛隊の為の、により…同様に仕事を全て奪われた;←2930,2960ページ参照


しかも…それで成り立っているのだから文句など言いようも付けようもない;


/ 5286ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp