第67章 躍進
ケイト「?でも待って。
結界も張ってある難民キャンプ異空間(2869,2878ページ参照)に入れるのは
難民と同じく、入れない原因が『自らも含め子孫が国へ害を及ぼす未来』のみとなった時だよね?
今回のことで『自ら国へ害を及ぼす未来』がある内は記憶から消されるようになるってこと…?」←通達のみ教えられた
フィアナ「いいえ、そうとは言ってません。
彼が言っていたのは『神国や国民に害を齎す人間及び目論む人間』…
『害を齎す前提で動く人間』、そして『害を齎すことを目論む人間』という意味合いです。
それらのみが神国と国民についての記憶を消される、聞くことは愚か認識も認知もできなくさせられる対象となります。
なので…入ろうとすることは愚か、入りたいと思うこと、動くことさえも叶わなくなるのです」
ケイト「ありゃ…
あ、でもその方が傷付かなくて済むね」
アスフィ「ええ。ですがそれは諸刃の剣…」
ケイト&ノアール『?どういうこと?』首傾
アスフィ「……
子孫がそうとは限らない。
子孫が神国のことを認識できた場合、いくら神国のことを訴えようが不可能。
家族の内、認識できる者達のみでしか楽しめなくなるのです」
フィアナ「でもこれが最善よ。
いっそのこと一人でもいれば家族全体から消すことも考えたはずでしょうけれど…それだと多過ぎるわ」
ノアール「だから個人指定にしたのね…」
ケイト「被害も傷付く人も最小限だね。
こんなに考えて、動いてくれるなんて…//
フィンが帰ってきたら…沢山お礼しないと^^//」
それに3人は揃って微笑み合い
アスフィは私の耳を塞いでいた手を外し、抱き締め唇を奪われた。
私もまた、皆にありがとうと言い唇を奪った。
自分のやりたいこと…根源…それらを見失わず、邁進できる支えとなってくれた。
そこに行き着くまで、辛抱強く長ったらしい議論や会話に付き合ってくれたから…
まあ重婚しているからこそできることなんだけど//
・大泣き
ちゃんと見てくれていた…
そのことが嬉しくて堪らなかった。
私ですら気付けていなかった。でも…気付いてくれた。
私自身が気付けていないことに気付いて、対処してくれた。
だからこそ…私の見ていない私まで、しっかりと見てくれていたから…余計嬉しかったんだ。←3007ページ参照