第67章 躍進
フィン「彼と同類の相手だと思えばいいだろう?
僕が言いたいのは…
「気持ちに寄り添うのはいい、痛みに痛むのもいい。
だが、弱腰にはなるな」ということだ。
言いたいことはさっき言った通りだが…わかるね?」
ケイト「うん…甘いね、私……」ずううん
すっかり自信なく肩を落とし俯くケイトの肩に、僕は手を置き笑いかけた。
フィン「だが…そこが君の持ち味でもある(微笑)
どれほど痛め付けられても、振り返らずに前を向いて目の前の命を大事にしようとする君に、傷付いても傷付けられても揺るがず傷付けまいと進む君に励まされた。
どんな窮地も、絶望も…あっさりと打開するぐらい…認識の差にどうしようもなく惹かれ、溺れた←182,183ページ参照
(ぎゅうっ)←ケイトを抱き締め腕の中に閉じ込める
少数派を多数派のように、いや…どちらも同じと、等しく尊重し、大事にできる。
そんな君だから…たった一人すら、切り捨てない君だから…僕も、国民達も、王にと選んだ。
案の定…赤子一人ですら寄り添おうとまでする始末だし^^」くっくっくっ
ケイト「うぐっ;
それは…その…う~;」
フィン「それもまた、君の強さだ。
君のその強さは、決して失ってはならないものだ。
どれほどの時を経ても、苦境を経ても、そう在ってきたのだから…
君は…僕も、国民も、一人として欠かさず、ありのままにいさせてくれた。
そう在れる場所を、国を作り、家族として平等に受け入れ、迎え入れてくれた。
だから…君を、それを在れるようにするのは、僕達の役目だ。
どうしてでも丸く纏める。
だから君が気に病む必要はない」黒にや
ケイト「あ…これヤバい奴だ;←経験上察す
絶対何が何でもやる奴だ;(たらたら))←滝汗
えと…手荒には;」
フィン「ああ、手荒にはしないよ。
だが…徹底的にはするつもりだ。
敵に回したことを後悔させるぐらいにはね。
まあ見ていてくれ」
そう背を向けてから手を挙げて去り…一瞬で全てを終わらせに行った。
多少泥を被ってでも、言わさせない為に…
ケイトが心置きなく、やりたいことに専念できるようにする為に…
今日、この日をもって、払拭させる――!!
後…差別や疎外という神国への評価は弾圧、否、撲滅された…存在すら、全てが……
テロップ『残酷過ぎて見せられません』がくぶる