第11章 雪と真相
そうして、まずは雪玉作りに専念することにした。
ケイト「風よ。周囲の雪をもとに雪玉を作れ!!」
ひゅううううう
次の瞬間、とてつもないほどの量の雪玉が完成した。
ティオナ「おお~!!」キラキラ
ケイト「ふっ。魔法の加減を完璧にする為だ!
手で触れずとも完璧に制御。
それができてこそ真の使い手だ!!」
レフィーヤ「確かに理には叶ってますけど^^;」苦笑
ティオネ「そこまで威張るほどのこと?」
レフィーヤ「繊細さが凄く必要になるので十分過ぎるほど凄いかと!!
ってあれ?アイズさんは?」きょろきょろ
アイズ「【目覚めよ(テンペスト)】!」
忽然と消えていたアイズを探す為に見渡すと反対側の方で、風(エアリエル)で瞬く間に雪玉を作ってみせた。
レフィーヤ(ケイトさんに毒されてる!!!?;)ぎょっ!!
ティオネ/ティオナ『やるじゃない/おー』
ケイト「グッジョブ、アイズ!b」
アイズ「弟子だから!」キラン
レフィーヤ(なんだか…とっても満足したような顔になってませんか?;)
ケイト「さあ!チーム分けどうする?」
ティオネ「流石に3対2はねえ。あんたも参加するわけだしバランスが」
ティオナ「いっそのことケイト一人と皆じゃ?」
アイズ「ダメ!
昔のことを思い出しかねない」小声←最後のみ囁く
ティオナ「あ。ただの思い付きだから流して!^^;ごめん」両手合わせ
ケイト「そんな気まずそうにしなくても大丈夫だよ!
もう気にしないことに決めた!!
あんなの相手にしたって変わんないし、悩んでたって苦しんでたって泣いてたって相手はそれを屁とも思ってさえくれてないのはわかり切ってるから!(ぐっ!!)
だから私は、あんな奴等によって生み出された傷や過去なんかに囚われない!!
たとえフラッシュバック起こしても頑張って戦うんだ!!!」
ティオナ「偉い!!」拍手
アイズ「頑張って!」拍手
ティオネ「大きく出たわね。負けないようにしなさいよ?やるからにはね」片目瞑り微笑む
レフィーヤ「私も支えますから!」ぐっ!
拳を握って叫ぶ中、拍手と共に口々に言われた言葉はどれも優しくって…
あんな街の人達とは似ても似つかないほど、とっても人情深く感じた。