第67章 躍進
ケイト『だから…人にはやらないと決めた。
だから、その道を選んだ。
私の為の、私の道だ。私の…人生最後まで貫く』←3006ページ参照
フィン「…君は、そうは言っていたけれど…実際は、君の為のものにはなってはいない。
言い得て妙だけどね」
晩御飯後、落ち着いてから伝えた。
ケイト「…うん…
自分だけの為の『つもり』であって、自分の為でなかった。自分が損してる。
私の道のつもりだったけど、私の為ではない。
戦うと決めた。
でも…本当は、戦いたくない。傷付けたくないんだよ。
父親の件で散々知ってるから!」
フィン「それでいいんだよ」なで
ケイト「生きながら殺され続ける側を知ってるから…
わざと生かして生き地獄を味合わせて苦しむ様を見て楽しんでただけなんだろうけど…
寧ろ、そういう高度な…器用な真似できないんだけど;」たらり
フィン「不器用でいいじゃないか^^
君のそういう所が好きで、惚れたんだ。
不器用なりに、必死に相手のことを考えて、力になれることはないかと目を向けて注視して…
そこがいいんだ」
ケイト「私の…やりたいこと……」
フィン「君は、人を傷付けてまで我を通すのに向いていない。
あったとしても…オッタルの件が最初で最後だ。
実力行使にも満たないし傷の心配までして治す始末…
寛大過ぎる配慮に辟易していただろうね…幼い頃の僕なら(苦笑&肩すくめ)
でも…裏があるかと言われればそうではない。
欠片として思惑等なく、力が欲しいとか、一緒に遊んで欲しいとか、そういったことをねだりもしない。
ただ、幸せになって欲しい…それが…君の原点だ」
ケイト「……そっか…
でも…疎外だのなんだの言われる」
フィン「言いたい奴は言うさ。
そんなのを鵜呑みにして『全て』許可を出すようにしてしまえば、その内世の中は犯罪者しかいなくなる。
それが彼のいた世界の末路だろう?知っているはずだ」
ケイト「うん…」
フィン「自由を履き違える人が
殊更、自由が好き勝手にすることと思ってる人が多い。
本当の自由とは、『責任を持って行動できること』だ」
アスフィ「頷)何でケイトに力を持たせたのか、よくわかります」
フィアナ「好き勝手を自由としてやりたい放題する人では、無秩序にしかなりませんからね」
ノアール「わかりみが深い」二度頷く