第67章 躍進
微笑し、諭すように、子供に言い聞かせるように言い含めた。
ケイト「うん……やるよ…っ……
いくらでも…やるからっ……」ぐすっ
再び涙を零して泣きじゃくるケイトに、抱き締める力を強めながら撫でた。
ノアール「流石…ブレイバー」
アスフィ「こうも本音を容易く引きずり出せるとは…」
フィアナ「うんうん…魂の夫ですからね」にこにこ
テロップ『魂に至る夫婦である』
アスフィ「勝ち目が無くとも割って入ってしまった訳ですが…」
フィアナ「彼がいない時に守る為ということで、いいんじゃないですか?」
ノアール「私もそうしたいもの」
そう見ながら言い合う中、僕とケイトを尻目に晩御飯を作りに行きだした。
時を同じくして…ケイトが言い放った。
ケイト「本当は……戦いたくない……」ぽつり
フィン「…そうか」微笑←相槌を打つ
ケイト「敵という立場を無にしたい…
でも…戦わないと…」ぐすっ
フィン「なら、国民に任せればいい」
ケイト「でも…本来なら国王の役割で
フィン「適材適所という奴だ。
守るでも、分野は幅広く混在している。
何も全部を一人で賄う必要はない。君の得意な分野に専念すればいい。
君の苦手な分野が得意な人も、探せばいるかもしれない。
だろう?」
ケイト「…うん」ぐすっ
ずずずずずっ
フィン「そもそも神石の予知で既にこの事態は把握済みだろうし…
そろそろ役割ができた頃じゃないかな?」くす
ケイト「フィン…ありがとう……
私…やらなきゃって…でないと、せっかくの、ダメになるって」ずずずっ
フィン「ああ…大丈夫だ(なで&微笑)←頬を撫でる
今回は僕が気付いたからいいけれど…
もし…」
ケイト「?」
フィン「もし…僕が同じようなことになったら、引き留めてくれよ?」くす
ケイト「…うん!」真剣&頷
フィン「約束しようか」
ケイト「うん!」
そう指切りを交わす中、思ったことを尋ねた。
フィン「…もう、大丈夫かな?
…皆を守ることを念頭に置き過ぎて、肝心のしたいことを見失ってしまっていたようだけれど…」
ケイト「大丈夫!
『人がいなければ…人は、人足り得ない』
大事にしろってことも、ちゃんと記しておかないと!」ずびびっ
フィン「…まずは…その鼻水と涙が収まってからにしようか^^;」
ケイト「…はい;」