第2章 冒険者・1日目
ケイト「でも一体なんですぐにわかったの?」
ロキ「それは龍神様が直接やったって話題が拡がってたからや。
本来神様は神界から下界には直接影響を与えへんものなんや。余程のことがない限りはな。
そやのに龍神様が耐え切れんで決まり破って、直接身を乗り出して怒りのままに特大の神罰を与えたらしくてなあ。
その不始末をしたっちゅう情報はごっつう拡がっとって、意外とすぐ知れたわ。
で、その本人にちょっとばっかし聞いてみたら案の定やったっちゅうわけや」
ケイト「なるほど…それが古代のモンスター?街のどこにいたんだろう?」腕組&首傾
ロキ「地中や。
地中の奥深くに眠っとったらしいんやけど、それを呼び起こして天罰下したらしいわ」
ケイト「それほど怒るって、一体何があったんだろ?」
リヴェリア「それを調べる為に水晶を作るんじゃなかったか?」片目瞑&溜息
ケイト「あ!;そうだった!クリエイト!」
その呆れたような反応に思わず私は叫びながらクリエイトで作ろうとした。
白く発光した魔力が掌に集い、『最初に触れた者の過去を見れる水晶』と化した。
すると、何故かロキが息を呑んでいた。
ロキ「うちの目にも神の力かと見紛うばかりやな。浄化の力を宿しとるからやろうか?
迷宮内で実際にしてもらわんと確信つかんわ;
迷宮の入り口でやってみてくれんか?もし中でやって何かあったら大変やからな」
ケイト「?わかった。問題なければ使い続けるよ」
ロキ「ああ。頼むで。
迷宮は、地下深くに閉じ込めた神を怨んどるからな。
もしそれが神の力なら、神の力に反応したら迷宮内で何が起こるかわからへん」
ケイト「わかった。入り口で使って確認する」
リヴェリア「その時は私も同行しよう」
アイズ「私も」
ケイト「ありがとう」微笑
気付けば時刻は10時過ぎになっていた。
それから私達は、私の過去を覗いた。