第2章 冒険者・1日目
リヴェリア「いいか?ケイト。
確かに真剣勝負で魔法は使わなかった。そのことに違いはない。
だから体内の魔力を使った所で問題はないんだ。
体内の魔力を消費することで底上げしたかもしれないが、その技術を寸分の狂い無く行い
圧倒的身体能力差を埋める為に戦いの最中で編み出し、最後の土壇場で強大な壁を超えたんだ。
それに魔法ではないものの魔力を使っていたことに負い目を感じるかもしれない。
それでもそれで申し訳なく思う道理などはない。
胸を張れ。誇りに思え!
Lv.6という壁を、その身をもって超えたことを!!」
ケイト「は、はい!ありがとうございます!」気を付け
長いよ、リヴェリア;
そんな間に、アイズは走ってきたのか息を荒らしたロキのもとに行っていた。
アイズ「…大丈夫?」
ロキ「わかったで!ケイト!!」ぜへぇーぜへぇー!
ケイト「え!?何!?;」ビクッ
ロキ「あんたの…父親な…やっぱり、神様やった」
ケイト「え!!?;」
ロキ「それも龍神の王様や!
どうやら父親があんまりにもクズやったから、その遺伝子を直接引き継がせたくなかったみたいでなあ。
その龍神様がわざわざ自分で、その遺伝子のそれを0から作り出して、お前ができるように小細工したみたいや」
ケイト「え…っと?;」
ロキ「そやから父親の遺伝子を含めた精子を0からわざわざ生み出して受精させたんやって!」
リヴェリア「汚い話はやめろ」顔しかめ
ロキ「う;すまん;
で…神の力を宿さないようにはしてたもんの、それ以外に関しては抜けとった;
実際、成長が速いなんてことはない。中身も外見もただの普通の人間や。
でも問題点はただ一つだけある。神血に対して痛みを感じることだけや。
ただなあ…ケイトの本質がどれだけようても環境があれやから、それを憂いての独断らしいわ;」
ケイト「そう…だったんだ;」
アイズ「それで…過去についてはわかったの?」
ロキ「う;それに関してはわかったことはわかったけど、うちの口から言えるもんやない;」
リヴェリア「重いものなのだろうが、早々に見るとしよう。
ティオナとティオネがいつケイトに戦いを申し込んできてもおかしくない」
『あ;』←忘れてた&性格を考えて察した人達