第66章 穢れ
『え?』きょとん
ケイト「不平等だって言い張られたり、差別だってされるのも、あまりに得られる恩恵に差があり過ぎるからだ…
なら、それに見合うだけの楽しみとやらをある程度得られるようにすればいい!
精霊王の森の温泉とかは穢れが入れば効能が滞るから無理だけれど」←1671,1715,2365ページ参照
ノアール「例えば?」
ケイト「VR!!←2821ページ参照
それも入り込んでゲームをやれる奴!
スキルから武器まで全部自分で作ってモンスターと戦っていくもの!
戦闘物だけじゃなくて音楽とかスポーツとか無数に!幅広い分野で楽しめる奴!!」
フィン「……(硬直&苦笑)←笑みが引きつり汗が頬を流れ落ちた
相変わらず…君の発想には驚かされるばかりだよ」
ケイト「そして肝心のお断り文句はこうだ!
「誠に済みませんが、本国の規定上、立ち入りを許可することは出来ません。
国外出張売り場にてご堪能下さい。本国にはなく、そちらでしかお楽しみできないものもご用意しております。
たとえ直接入れずとも、そちらではVRシステムにて間接的に入って楽しむという体験もできるようになっておりますので^^」←2543~2545ページ参照
って感じならどうかな?」
『優し過ぎる!!』
フィン「君はとことん甘過ぎる;
誠意を込めればいいというものでもない!限度がある!」しかめっ面
アスフィ「入れない人を人間扱いするのもどうかと!」渋る
ノアール「いい加減にしないと怒られるわよ!」
フィアナ「あなたは何で仕返そうとも思わないんですか!ああいう人達にツケが返ったとは思わないのですか」
ケイト「私……(真顔)
皆がそれで危害の加わる回数が減るのなら…何でもやるよ?」瞳に闇が燃える
『!!!』ぞわっ!!
ケイト「たとえ…私が全員から殺されかけるような目に遭おうが…
どんなに必死になって止められようが…傷付ける行為や殺す行為は絶対しないけど、それ以外なら…何でもやる」
その言葉に…ずしりとした重さが響いてきた。
闇の視線が、僕達を射抜いていた。
愛しているからと――
ケイト「私はただ…巻き込むのが怖かった。同じ目に遭う人を増やすのが怖かった。
それが…人と関わらない理由を自ら増やしているだけだと言われれば、それまでだけれど…
『大事だから』
その一点だけは、変わらないんだ。