第66章 穢れ
オッタル「ふっ…(微笑)
(ようやく壁を乗り越えたか…我が終生のライバルよ」
フレイヤ「嬉しそうね…」微笑
オッタル「はっ)…済みません」
フレイヤ「いいえ、いいのよ…そういう所が気に入っているのだもの^^」
オッタル「!(瞠目)
……光栄の極みです」目を伏せる
僅かに頭を下げ、目を伏せた。
始祖神の復活…←2766ページ参照
その目的は既にフィンが察していた、始祖神という人格に飲まれかけていたことも含め…←1139~1144ページ参照
最初の龍の目覚め←217,218ページ参照
魂の意思の顕現←617ページ参照
始祖神の記憶←1079,1100ページ参照
それらが再びなされた時…果たして、何が起こるのか――
龍『やっと…解放したね…
霊体も、魂も…自分という全てを…
ただ己の我が儘に動くんじゃなく、巻き込まれる周りのことを常に考えながら動くような『気遣いの鬼』のまま』
彼女の中で…完全に、一つという意思となったそれは……龍という形となって、目覚めていた。
霊体と魂の意思の統合化…それが成された瞬間だった。
それに気付かぬまま…ケイトは……
夢が覚める間際、伝えようとしていた。
ケイト「最後に一つ、言っておく。
私は、お前達がそういうことさえしていなければ入れていた。
理由如何はどうあれ、その行動を選択したのも、行動に移したのも、お前達だ。
私という精神を壊したのも。
人のせいにするなは、こちらの台詞だ。
だが…それでも……(すっ)←闇が解ける
危なくなれば、助けに行く。
女神フィアナの名に誓って、パルゥムとして、生涯の誓いとする。
たとえ孤児だろうが、何だろうが…哀しい。
それと同じように…私という精神が壊れたことを、哀しむ人がいることを忘れるな。
私だけじゃなく、お前にも…全ての人々にも……
だから私は…この道を、死んだとしても譲らない。
ありがとう…
私の譲れない道を、教えてくれて。
不満に思う人が、何を仕掛けてこようと…絶対に、守り抜いてみせる。
自分も、国民も、他も…愛する者達全てを――!」
かつて――全てを憎んだ…全てを怨んだ…
それでも…全てを、愛することを選んだ。
逃げず、向き合うことを選んだ。
その結果としてついてきたのは……比類なき闘志と、覚悟だった。