第66章 穢れ
いじめっ子「はっはっはっ。
お前のやっていることは、いじめと何ら変わりねえな!
俺達を不干渉にさせたいだけだろうが!!」
ケイト「……←冷たい目で見つめる
お前が…そういう反省も欠片も持ち合わせない人間だからだろう?」
いじめっ子「入りたきゃそうなれって言うんだろ!?なら変わらねえ!」
ケイト「変わるさ…人は……
私は…お前達のように、気に食わない相手の精神も何もかもを壊してでも、無理に合わさせようとはしていない。
多人数で囲って、こう思うよな?と意見を強制して、皆に口々に言い続けるように促したり、孤立するようせせら笑ったりはしていない。
お前達のような残酷な真似をして、楽しいなと笑う神経を持つ人間は…私達の国には、一人としていない!!
さっきフィンも言ったように…これは区別だ。差別じゃない。
与えられる、買えるものに制限は付くが…国外出張売り場もある。←2541ページ参照
そこで仮想空間でも何でも楽しめばいいだろ。
人に掛けた迷惑で、被った側が精神崩壊を起こしても笑える。
その異常さを知れ。
されない立場に恵まれ続けてきたのをいいことに、強要するのも大概にしろ。
私は…闇すらも、愛する。そして…大事にした上で、お前達も傷付けさせないし、殺さない。
誰かが、喪って、涙で濡れる。その要因となることに、私は耐えられない。
だから――戦う
お前達とも、国とも、世界とでも、愛する者だとしても――私という存在、全てを懸けて
私を大事にした上で…皆も大事にする。
大事に想ってくれる皆を、愛してくれた皆を、その想いを、無駄にはさせない!
だから…お前達を追い出す!たとえ敵としてかかってこようとも…傷付けずに!!」
いじめっ子「入れないことでショックや差別を与えてるとは思わねえのか!?」
ケイト「お前の言動に問題があると知れ!!」くわっ!
「謝らないからって…ねえ?」
「要らない諍いだよねえ」
「それよりも楽しいことすればいいのに」
「囚われていたら楽しめないよねえ」
「皆、各々で事情があるんだしさあ」
「できないほど切迫している時って、誰でもあるよねえ」
「視野が狭まることだって皆あるよ」
「それを争った所でねえ」
「実にならないよね」
「その時間が勿体無い」
「戦争がなくならないのも同じ理由かもね」