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Unlimited【ダンまち】

第66章 穢れ





ケイト「もう、諦めない。
皆の為に繋がるのなら、その為の自分の為ならば、死んでも譲らない!

戦う…!

戦ってでも!
絶対に……あんな思いは、もうさせない!!


人の不幸を、痛みを、笑えるか!」


悪魔から覚めた。

だが…それは、「長年苦しめられ続けてきた、植え付けられ続けてきた『恐怖』から解放された」という意味合いでだ。


その瞬間、一つの声が聞こえた。



いじめっ子「お前が言っているのは、理想だけだろ」

ケイト「その台詞…そのまま返すよ。

お前は…お前の思い通りに動けという理想で、怒ってるだけだろ。
謝れという理想を、人を壊すまで押し付けて、壊した上で得た幸せを笑うだけだろ。

搾取するだけ搾取して、人には決して尽くさない。
自分のことしか、何も考えてはいない。お前の頭には、自分がどういい思いをするかしか何もない。


だからこそ…そう出来るんだろ」

いじめっ子「何もかもわかったように言うな!」
ケイト「知らねえよ。

お前のようなゲスな行動が長年出来るばかりか逆に精神崩壊を与えた相手へ謝れと求められる神経も感覚も、理解したくなんかない。
話し合えばいいなんてのは綺麗事だ。相容れない価値観を抱く者達からすれば、力や主張力が強い奴が一方的に捻じ伏せてくるだけのこと。

弱者を壊れるまで虐げ、話し合いの通用しない人間…それがお前等だろうが。


だから…私は、お前を殺す」
いじめっ子「!!

はっ…傷一つ付けられなかった奴が何言ってる!?」


ケイト「勘違いするな(すっ)←右腕を少し挙げる

お前のような奴を…今後一切、二度と受け入れない←指先を向ける
たとえ彼でも…同じだ。

一方的に泣き寝入りさせておいて、苦しむ様を視界に入れながら、笑って幸せだと堪能できる。
そんな神経を抱く内は、全て敵だ。


これは私なりの決意表明であり…決別だ。

私は、お前達に変わることを求めない。
正確には…無理に変えれば殺しとなり、強要すれば傷付けることになる。だからしない。

お前はお前のままで勝手に生きろ。だが…国に、国民に!決して関わらせはしない!!」

いじめっ子「何故そうまでして、俺を悪役へ仕立て上げる!?」
ケイト「長年やり続けて、止めを撃った人間が言うな。
やっていい理由として、される人のことも、気持ちも、考えず好き放題しただろう?」


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