第66章 穢れ
だから私は…こう在りたいと、思ったんだ……
それらの私の想いが市民カードを通して伝わってか…
アスフィ「何だか…応援したくなります」
ノアール「ダメになるぐらい甘やかしたい」
フィン「死ぬほど甘やかしてやりたい気分になる。
やめてと泣きつかれてもやめないぐらいに!」
『わかる!』一斉に頷く
ケイト「わかるな!;」
謝れよ
そう人に求める前に、自分に返してみた方がいい。
そう人へ求める自分はどれほど、人へ謝らないといけないことをしてきたかを。
謝る余裕のある人なら謝っている。余裕のない人だと思えば波風たたない。
わかっていない人もいれば、謝るべき問題でないと考える人もいる。
ならば最初から、人のミスを気にせず、どうよりよく務めるかを気にするのに専念した方がいい。
正義など、身を置いた環境や周囲自体で全て変わる。
悪もまた同様。全て、誰もが異なる。
似たのがあったとしても全てが同じというのは無い。
だが共通している正義が、もしあるとすれば…
それは、人のことを自分のことのように考え、見ること。
敬い、歩み寄り、力となることだろう。
力になって欲しいと思う理想の形は皆違うが、伝えれば嫌なそれはしないだろう。
伝えられてもされたとすれば、意図的だと判断されるので注意が必要だ。
その意識を、国の風習として、浸透させていきたい。
精霊王「ヘレイオスは街に結界を張って、力を使い切った状態で死んだ。
街に入ろうとするモンスターを封印する結界を張り終え、2800年も続くほどのそれを完成させたことで力を使い切り、弱りきっていた所
わしの下へ行こうとし、足を滑らせ、藻に足を取られ…誰にも看取られず…助けられずに、な。
あいつ(ヘレイオス、ケイト)が動くのは、今も昔も…いつも…人の為ばかりじゃ」嘆息
それが…自分の為に使えるようになったなど、知らなかった頃に学舎の生徒達へ言っていたことだ。
ケイト「教えないのは私の性分じゃない。
だから教えるけど、人の行動はその人の自由だから。
教えるだけに留めるしかやりようがないんだよね…
地獄落ちに関しては、もう…」
フィン「そればかりは本人の問題だからね」
ケイト「あのね…悪夢を見た時、皆に助けられたんだ」
『???』
ケイト「お昼寝体験の時にね?悪夢で…」