第11章 雪と真相
フィン「落ち着いてくれ。
そもそも死ぬ前提で話を進めないで欲しいんだが」
ロキ「だって死ぬ運命が見えてしもうたあああああ;;」ぼろぼろ
『………;』
ガレス「何が要因かはわからんか?」
ロキ「遠征の日でぷっつり途切れとったんや。
うちに見えたんはそれだけ。流れしか見えん。時のそれがどこまでかだけや。
たまたまかもしれんし今後の行動で変わるかもしれん。
というかうちはそもそも見たりもせんし信じん!外れることやって在る!!;
それでも…それでもなあ……もし死なれたら死んでも死にきれんんん;;;」ぼろぼろ
『あー……』
フィン「いつも言っていた天界に帰れば会えるというのはどこへ行ったんだい?」
ロキ「うっさいわ。ほっとけえええ;;」ぼろぼろ
フィン「うん。ダメだ。重症だね(溜息)
話にならない。
例の神の因子の件については、いずれにせよ内部分裂は望む所じゃない。
それと見えたものは仕方ないとしても、その通りになるとは限らない。未来は無数にあるんだろう?」
ロキ「あー…わかっとる。わかっとるんやけど…止まらんで;」しくしく
リヴェリア「確かに…そのまま死ぬとすれば気の毒…いや、それをも通り越しているな」
ガレス「そうじゃな…もう少し酒を飲ませてやりたいのお」
ロキ「そやなあ…奢ってもらったお酒、開けて一緒に飲みたいなあ」
フィン「いっそのこと縁起担ぎに晩に飲んでから行こうか」
ロキ「うっしゃ決まりや!(指パッチン)
前日の夜は乾杯やで!!^^//」
リヴェリア「…まったく。現金な奴だ;」溜息&両目瞑
フィン「今に始まったことではないだろう?
やれやれ、手間がかかる」溜息
ガレス「本当にの(腕組&溜息)
気持ちはわからんでもないが…」
ロキ「それはそうと…楽しそうな声やなあ。ちょっくら混ざってくるわ!」
そうケイト達のはしゃぐ声を耳に挟んだロキは先程の沈んだ態度から一変して笑みを浮かべ、走り去っていった。
あの花畑の傍にあった森、岩を宿した鉱山…地理的にも伝承的にも全て当てはまっている。
下級精霊がケイトに物心つく前から寄り添っていたのも、それでだったのだろう。
遠征に向けての準備にかかる中、ある噂を聞いた。
治療院で、アミッドへ土下座をした人がいると…
そしてその人物はケイトだったらしい。