第66章 穢れ
今も気にせず…見返りも求めず、誰かに求めることも無いまま…
逆に「わざわざ時間を割いてくれてありがとう」とか、「殺さないでくれてありがとう」とか、様々な細々としたことに感謝ばかりしとる。
求めぬ姿勢、人として当然のことをしただけという態度…
ワシは…その漢気に惚れた。
と同時に…行き着く先を見たい。そう自然と思ったからじゃ。漠然とな…
血が沸き歓喜したぞ!がっはっはっ!^^」
リヴェリア「随分なことだ…」くす&微笑
ガレス「ケイト自身、自分という存在があるせいで悪者になってしまったのではないかと気にかかってはいたが。
神曰く「いなかったとしても、いずれにせよ同じ役割の人がいた」とのことだ。
それを聞いた時、あいつ(ケイト)と来たら…「よかった…その人がそういう目に遭わないで^^」と言ったそうで…神々が「裁きの鉄槌をおおお!!!」と息巻いておった。
たとえ話すとしても、ケイトがしている論点は「何故してはいけないのか、何に繋がるのか、どこにどう怒りを感じるのか」の議論の為。
相手を悪くする為でも、悪者にする為でも、悪い人だと言う為でもない。どこに問題があったか、地獄落ちの明確な点はどこかの議論よ。
それを悪だとなんだのと言えば、忠告も何もかもが悪事になる。
だと言うのに…はき違える輩は多くいるものじゃな;」
リヴェリア「よく知っている(嘆息)
だがケイトの問題は…病的なまでの他人勝手さにもある。
ただでさえあいつは人に頼らないからな。そこに拍車がかかっていると本人は気付いていない。
頼る相手の家族や友人達との都合や兼ね合い、幸せになれるかもしれない時間を割いてまでは出来んだと。
まったく」やれやれ←嘆息&腕組
ガレス「ただでさえ人に助けを求められん人間だからのお。
いじめや虐待、孤立のせいで拍車がかかってしもうた」嘆息
リヴェリア「弱ったな」
ガレス「困ったのお」
『……はああ』嘆息
儘ならないものだと嘆息している最中、フィンが音もなく来た。
フィン「何の話をしてるんだい?
こっちが四苦八苦して収めたというのに」嘆息&思案顔←二人を見つめる
ガレス「聞いてくれんか?」
フィン「ん?」きょとん←目を丸くする
馬車へドロップアイテムと魔石が詰まれて行く中
話し合っていたリヴェリアとガレスから、問題が提示された。