第66章 穢れ
リヴェリア「ああ…よく知っている」
ガレス「じゃがケイトは…それが言われずとも自然に出来る。
相手の気持ちだけでない、それによる家族、友人達…様々な人達の気持ちや都合、兼ね合い等全てに、今後の人生にも影響を及ぼし兼ねない。
それを理解した上で…仕返しも何もせず、刺激を与えないという選択を取った。
果てのない憎しみに身を焦がれながら、今もそう在り続けておる。
だからこそ…惚れたのか?」
リヴェリア「それもある。
だが、それだけでは無い…
同じように感情がある、人格がある、王族故に求められることが多く合わさなければいけないこともある。
その王族という立場を理解し、その上で…同じ人として、一人の人として接してくれたからだ。
周りは不敬だと怒っていたが…あの時は笑った。
と同時に…嬉しかったんだ。
そんな突拍子もない輩が、目の前にいることに…現れたことに……
探してやまなかった人物と、傑物と出会えた。
変わらず、家族として…大事な居場所として求めてくれた。
だからと言って盲目にならず、ちゃんと周りも見て、平等に大事にしようとしている。
誰かが泣き寝入りしないように。誰かが…自分と同じように、不幸に打ち震え、一方的に虐げられないように……
自分が幸せになれば、誰かが不幸になってはいないかと不安がる奴だからな…^^(ふふっ)
夢にまで見た人物は…大した変わり者だった。
それもいい意味で(微笑)
だから…自分を出せるようになった時は、嬉しかった。
パンツのあれだけは頂けないが…」黒怒←169~172ページ参照
ガレス「ぞっ!)…;
…ワシは…その「色眼鏡で見ず、偏見も差別もしない所」だけではない。
人を悪者にしている、と言われようが…そうではない。
立場が違えば皆悪者じゃ。
問題は…そこに(すっ)←人差し指を下に向ける
自身という生き様(とんっ)←人差し指の先を地面に付ける
芯があるかどうか。
人として、自らとして…最低なことだけはしまいと常に気を配り、障害で出来ない範囲以外最低限の礼儀と筋は当たり前として…
弱者だろうが強者だろうが態度など一切変えず、生と死がそうであるように…平等でありたいのだとまで言いおる。
そして……殺そうとまでしてきた輩に、身を張ってでも護り抜くばかりか、先にも後にも見返りを一切求めずにいた。