第65章 新たな冒険
ケイト「ああ…よく、知ってるよ。
生まれ持った障害も、凄惨な家庭環境による傷やPTSD、フラッシュバックによる障害も…
全て抱えながら、私以外の誰にも当たらずに…必死に、同じ想いをさせまいと頑張った結果が…
残酷ないじめと、執拗な決め付け、更には……悪評の定着をさせて少しでも多く誤解させ孤立させようと懸命に振り撒き続ける蛮行、愚行なのだから」闇が瞳に宿る
フィン「……君が…喋れない障害を抱えているのだから仕方ない。
対人恐怖症という名の障害で、先生の許しがないと…どうしても話さなければいけない状態でないと…当時の恐怖が蘇って話せなくなるか、反応が遅れる。
少しでも声や異議を発すれば殴られる。日常的の虐待に伴うものであっても……決して理解は得られなかったね。
話せないのだから…知りようもないというのも事実なのだろうけれど……」
ケイト「そういう輩ばかりがのさばるのさ…
自分は怒られなければいけない愚行などしていない。たとえわかったとしても謝れば済む。
生涯…同じ思いをさせまいと奮闘しはしない。努力もせずに…
再び、人に求めるばかり」
フィン「わかっているのならいい…
人間の愚かさ、醜さというのは…大概が無ではないことを。
さて、そろそろ行かないといけないようだ。
悪いけれど、昼寝よりも前に抜けてしまうことになる。
済まない」
ケイト「ううん。お仕事だから仕方ないよ。
頑張って!」
フィン「ああ…(なで)
……必ず…守りに行く。いつでも呼んでくれ」
ケイト「瞠目)!!
……(ふっ&微笑)
ありがとう…待ってる^^//」
フィン「…//」微笑
そうして…ケイトの寝顔を見届けるまで粘りに粘り、遠征へと去っていった。
ケイト達が昼寝体験を受けさせてもらう…
そんな13時半から数分後、ダンジョンで異変が起きていた。
僕達は揃って、一度撤退を選んだ場所へと戻っていた。
フィン「……」
アイズ「…?どうしたの?」
フィン「…いや…嫌な予感が拭えなくてね…
どうやら、強化されているように感じる。モンスター達が。
奥へ行けば行くほど、強く」
リヴェリア「案ずるな。
それについては言うまでも無く…ラウルも察している」
ラウル「…」ごくり&冷や汗
冷や汗が頬を伝う中、前進を指示し進んでいく最中…
異変が起きた