第65章 新たな冒険
ケイト『母には浴室で裸にひんむかれて叩かれた、罵詈雑言と怒号と一緒に。
一時間程』
『『『『!?!?!!?;』』』』
ケイト『他にも辞書で殴られたっけ…
父のは…もう大丈夫だと思っても…髪の毛を引っ張られながら殴られたそれで、伸ばすのが怖かった。
安心して伸ばせるようになったのが…フィンが私を身を呈して庇ってくれたことがあってからだった』
『ポニーテール出来ても首まで余るぐらい伸びましたね』
ケイト『うんうん』
されたことや愚痴を明かされていくそれに、私達は驚くばかりだった。
そんなこと、聞いたことすらもなかった。
それを知れたことが…嬉しかった。
小狼と黒鋼は……
「無益な殺生は止めて欲しい。
無益であってもなくても、だ。
どうしようもない時のみにし、したとしても…きちんと背負え。
人は必ず死ぬ。
いつまでも生きている人間などいない。
だからこそ…人は…大事にしようと思うんだ。
人も…今ある未来も…
それを危機に瀕させることが、自ら害を与える行為だ。
気付かずしてしまうこともあるだろうが、しないように心掛けている分だけ確かに減る、守ることへと転じる。
忘れるな…
人は…人と関わることで生きている。
光にも闇にも染まる。
害悪をなすものもいる。
だが…それがあってこそ、美しさは…光は瞬き、輝きを増す。
会いたくても会えない人がいる。
死んだ人には二度と会えない。
悔いの無いよう生きろ!
だからこそ、人に対し…傷付けること、殺すことを禁ずる!
この力は、守る為にのみ使え!
禁を破ったとしても、決して正当化などせず、背負え!
人の道を外れぬよう努めろ!
人として生きろ!!
もう二度と喪いたくないと言うものだけついてこい!!!」
新人『はい!!』
防衛隊の教官から新人達と共に指導を受けていた。
ついでに、視察したことがあるのだが…その当時と全く同じ言葉を言っており…
聞いたばかりの当時の反応
↓
ケイト「教官に向いていると思う」ぐすっ
アスフィ「同じ経験をしてきたからでしょうね」
フィン「ああ…大事なものを、一度に全て喪った。
君と同じ境遇の持ち主だからね」
ということから教官になり…
重力と空気の薄さによる過負荷修行と、ロボットによる修業を課していた←2413,2671ページ参照