第65章 新たな冒険
感情に身を任せて暴れること等いくらでもできた。
だがそれをしないという『選択』を選んだ…
同じ土俵に等立ちたくはなかった――
わかっていて傷付けるという選択を取りたくはなかった―
揺るがぬ信念として――償いとして――
あの世で頑張り抜いたと笑う為、自分の為、相手の為――
たとえ歪んだ生き方だとしても貫くと決めた―――
自分の感情が刃となり、自らを蝕んでいた。
それを見透かされていた。
そればかりか、それごと愛している。愛おしいとすら伝えられた。
全身へ今もなお沁み込んでいく神の力と共に、身の、心の、魂の端々まで…
それを愛に変えて、大事にして欲しい。
その願いを、想いを受け取った。神の力で…私達の願いも共に……
私達もまた、願いも、想いも、同じなのだということも含めて………
ケイト「ありがとう…」涙
夢見ていた言葉、愛情を受けて…そう夢うつつに呟いた後……
突如、魂が光と共に瞬いた。
ありがとうという魂の歓喜、願いを乗せて…祝福という形で国中の端々へ行き届いた。
国内の人々は幸運に齎された。無論私達も含めて…
この恩をどう返すべきか、悩みながらも…共に過ごせるだろう今後の時を想像し笑った。皆と共に…
ケイト『いじめられて「お前となんか話してたってつまらねえよ」って言われたことがあって…
ごめん;』
『いやいや、話して辛い想いはしてない?大丈夫?』
ケイト『…ありがとう、大丈夫だよ^^
でも…私は嘘ばかり言ってる(俯)
大丈夫じゃないのに、大丈夫だって。
心配かけたくなくて、嫌な思いをさせたくなくて、自分の勝手で振り回したり手数をかけたくないってワガママで…
自分からは話し掛けられない。
寧ろキツイ。
感情の荒波を無理矢理表面に出ないように圧し殺し続けてるだけ』
『自分を追い込み過ぎなんだ。
些細なことでいじめられたから余計過敏になってるのだろうけど…そんなに背負い込むことじゃない。
完璧な人なんてこの世にはいない。
直接言ってくる人に感謝し謝ることしか出来ない。
影で聞こえるように言う弱者にやれることなんてない。所詮人の口だ。無に等出来ない。
やれるベストを尽くしたなら…その過去に没頭するより、今やるべきことへ集中した方が身になる。
寧ろそうしなければ勿体無いと思う』