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Unlimited【ダンまち】

第10章 準備と発明





その後の執務室


リヴェリア「どうした?その頬の手形は」

フィン「いや…あんまりにも可愛くってからかってたら引っ叩かれてね^^;」

リヴェリア「…お前が悪い」
フィン「!まだ事情も言ってないんだけど?;」たらたら
リヴェリア「ケイトがそれだけ痕が残るほど強烈に叩くと言うことはそれほどの事だったと言うだけだ。

何を聞かされようがお前が悪い」溜息
フィン「…耳が痛いね。やれやれ」←目を伏せながら溜め息混じりに笑みを浮かべた

リヴェリア「謝ってこい全力で、力の限りだ!」

フィン「…そうだね。…嫌われるのは流石にね…はあ;」
リヴェリア「そもそも仕事に身が入っていないだろう」

フィン「ンー……そうだね。実の所、ケイト以外何も書けてない^^;」苦笑←帳簿を見せながら言い放った
リヴェリア「何をやっていたんだ執務室で!!」

リヴェリアの怒号が響き渡る中、僕は苦笑交じりに呟いた。


フィン「いや…ケイトの日記?」
リヴェリア「そんなものを執務室で書くな!;自室で書け!

いいから謝って来い!!土下座で!(ビシッ!!)
誠心誠意謝って赦してもらえるその瞬間まで頭を上げるな!!!」

こめかみに怒りマークが見えるほど激怒したリヴェリアに追い立てられるように、僕は執務室を追い出された。


…さて、なんて言って謝ろうかな。

そう考える中、ばったりと巡り会った。それも多人数が行き交う廊下で。



ケイト「………」

フィン「………」

黙ったまま見つめ合う中、大食堂でのやり取りを知っているからか

夫婦になる将来を誓い合うほど仲がいいと思われているのは一目瞭然だった。


好奇の目が集中しているこんな状況で謝るべきか謝らないべきか…

そんな考えは、ケイトの俯いて歪めた泣きそうな表情で吹き飛んだ。



フィン「済まなかった!!!(ごんっ!!!!)
反応を見たかったとはいえやり過ぎた!!

ただの出来心だったんだ!!!赦してくれ!!!!」
『団長が土下座した!!)!??;』

頭を床に減り込むほどに叩きつけ、文字通り誠心誠意謝った。


ケイト「……//(涙目震)

…赦す」ぽつり

文字通り死ぬほど心配していたのだろう。


その言葉を聞いた途端、僕は安堵と共に溜息をつき

執務室で響く笑い声の元(リヴェリア)と戦いに行くことにした。


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