第65章 新たな冒険
教頭「いじめっ子とは明確な犯罪者予備軍。
背景も知らぬまま他を、『一人のみ』少人数を一方的に貶め入れ、多人数で束になって痛め付けることに対し何ら罪悪感を抱かない。
いつまでもされた気に食わないことのみを見つめ、その背景を理解しようとすらせず、自らのみにとって都合のいい事実だけを触れ回り、常にされ続けた訳でもないのにそうとでも聞こえるよう言い続ける。
しかもそれを…楽しんでし続けている。
極め付けは…子の内から今もなお『それらの犯罪行為』に手を染めておいて、自分は悪いこと等何もしていないと思い込む精神構造だ。
犯罪行為に手を染め続けている自覚も無しに、大人になってもなお続ける。
続けたとして何ら痛みも感じない。呵責も含め…
された気に食わない一つのことに対し、幾万のことを仕返しと称してし続けたとして…それの態度は決して変わらない。
同じことをされない限り…いや、されたとしても感じないものが非常に多くいる。
気付かぬ内に、自らの過ちに気付かず、正義は我にこそありと増長している。
自らの勝手にしたいが為の犯罪行為に、正義などありはしないというのに…
他を想うが故のそれではないのに、いいように取り繕うばかり。
そればかりか…信頼関係を壊すよう、促すよう、情報を伝えることで感情の捌け口とし、笑って平然と過ごせる人が非常に多い。
いじめは犯罪行為、努々忘れぬように」
校長「という実例がある。
背景への配慮も欠片もない言動は、得てして不快な想いしか振り撒かん。
出来んものは誰にでもある。その当時、出来ないこともある。
大切なのは…悪意を持ってしているか、していないかじゃ。
していなければ何をやっていいという訳でもないが…過失は誰でもある。
ワザとでないのなら、それを慮るように。
出来ないのなら、出来ない理由、経緯があるのならば、刮目し、それを見極めよ。
傷、障害は誰にでもある。
どうしてもきついなら言ってもいい。
だが、なるべくソフトにするように。
傷付ける言動をとらないよう、互いへ配慮するように。
だが決して、無理をしてはいけないよ?
自分を殺してしまうからね?
霊格を下げないように。
そして他を受け入れる努力を惜しまないように。
もし惜しめば…それは巡り巡って、自分を受け入れられないことへ繋がるから」