第65章 新たな冒険
体育は基本、襲われた際の対処術、逃走術に当たる。
国外で働くこともあるので、その危機感を持って挑むことも必要。
対人戦、怪物との戦い、魔族との戦いも必修科目としてある。
瞬時に状況を把握し、適確に動けるようにする為でもある。
いつどこに危険が転がっているかもわからない。
よって、真剣同士の戦闘、銃及びライフルから襲われた際の戦闘、それらで襲われたとしても普段持ち歩くもののみを使っての対処法を最低限でも身に付けてもらう。
互いに無傷でいられることを念頭に置いた技術の習得にある。
自分が敵う敵か否かの瞬時の見極め、周囲の状況把握、敵の数、敵と自らの所有し使う武器。
守らなければいけない人達の数、敵との距離、配置、様々なものを視野に入れ、可能性も考えることも必要となる。
それが体育であり、防衛術という名の授業である。
殺すのは極めて容易だ。
刃物を持てば、幼子でも殺せてしまう。
そして言葉もまた、人を殺し得る。力も同義。
その為の…自らがした全てに責任を持つこと。
ひいては学舎で学ぶべき優先順位の一番上に来るのが人格、という訳である。
その頃…それらの許可を出した本人はと言うと……
ケイト「人の目があると気が休まらないんだ。
かと言ってトイレの個室に閉じ籠る訳にもいかないし…
気が休められる場所が欲しい、という感じでね?
いっそ動物がいればいいのに!」
『え?』
ケイト「動物の目だったらいくらでもいいよ。えへへ
何十だろうが何百だろうが何百億だろうが
猫や犬の群れの中なら何百時間だろうが働き続けていられるよ。ふへへへへ
うぇっへっへっへっへっへっ^^」にやにやによによワキワキ←優しく四方八方にいるそれらを撫で回す楽園を想像中
「「「全力で逃げられると思います」」」
ケイト「ガーン!!)・・
(がくっ!)←跪き両手で地面に手を付いた後、体育座りをし顔を両腕の中に埋める
ぐすっひっく、ぐす、ずびっ、ずびびっ」しくしくしくしく
「「「………ごめんなさい;」」」なでなで
ショック過ぎたようで泣き崩れてしまった;
フィン「ま、まあ…兎にも角にも、気にし過ぎないようにね?
いつも細かく、嫌な思いをさせてないか気にしているようだし。それが一番の要因のようだし。
深く、細かく、気にしないようにすることが課題だ」