第65章 新たな冒険
理事長曰く、重視するポイント、重きを置く点が違うだけ。
してはいけない点に関してはお互い注意し合っている。
注意し合うのは主に、外において犯罪行為となる行為だったり、マナー違反だったり、相手を傷付ける姿勢や言動である。
外、社会で生きていく上において、後々困らない為に必要な技術を身に付けることが目的。
その上で学んでいく。
優先順位が、人格、学業であり…逆転している。
和を乱すなという言葉はない。
互いに自由のまま、互いに合わせる。無理はしないこと。
求めるのはそれと、上記のしてはいけない点をしないことだけであり、別段こうしなければいけないという定めは無い。
強いて言うなら、どんな奇行も変な目で見ないこと、決め付けないことだろうか?
例
子「廊下を走ってもいい?」
「いいけれど周りをよく見て、転ばないようにね。ぶつからないように!」
子「はーい!」
非常時は必ずと言っていいほど走る、というより歩いていては死ぬ走らなければいけないという状況も発生する可能性もあるので、今の内に迷惑にならない走り方をして自然に出来るよう慣らしておく、身に付けておくという目的もある。
ただ授業は受けなければ後々本人が困ることになるので、受けることを推奨します。
ただ嫌なら、無理に受ける必要はありません。
苦手で受けたくないのならば苦手と前もって伝え、どこがどう苦手なのか先生と一緒に分析し、共に出来るよう努めていきましょう。
嫌なら同様に伝え、共に出来る方法は何か一緒に考えましょう。
先生方はいつでも協力するので、気兼ねしないように。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥です。
一人一人としっかり向き合い、歩み寄り、噂で決め付けず、しっかりと見るように。
そう先生方に通達していた。
高等部になると自分で考えるということも義務化される為、中等部の内に少しずつ前段階(準備)として質問するだけでなく自分でも考えられるよう促し、考えようとする意志を育てるようにしている。
初等部では、皆や物を大事にすること、自主性に重きを置いている。
「三つ子の魂百まで」から人格を磨き、個性を出す抵抗を下げる為。
中等部では、学ぶこと、授業を受けることに重きを置いている。
決められた時間を守る為。
高等部では視野を拡げること、考えることに重きを置いている。