第65章 新たな冒険
「トールくん、行ったことあるの?」
トール「ま、まあね(視線逸らし)
(やなこと思い出しちゃったな…
あ、そっか…何気ない一言が、相手を苦しめる時もあるんだ」
「トールくん、何で落ち込んでるの?」
トール「ん…前のこと、思い出しちゃってさ。
ろくなものじゃなかったな…
お父さんは悪くないのに、他の人の罪を擦り付けられてた。
でも実際は…上の身分の人に握り潰されてて、その事実ごと隠蔽されたんだ」
「可愛そう…」涙目震え
「隠蔽って?」
「隠されたと、いう意味」
トール「でもいいんだ…お陰で、そんなことが、無い所に、来れたから…」
あの当時は、荒れていた。
学校でも嫌がらせを受けた、偏見を向けられて、散々な目に遭い続けた。
当時
↓
トール「何がエリート校だ!
こんな賞も!トロフィーも!何の意味もない…!!」
がっしゃーん!!
トール「何で…!
何で…あんな社会でエリートになれると思ってたんだ、僕は!(涙目)
そうだよ…
パパが冤罪をかけられた時、沢山された。味方なんていなかった。助けてなんかくれなかった!
あんな社会の!何がエリートだ!!」涙
「トールちゃん!」
トール「はっ!)
…ママ」
「ものを粗末にしたらいけません。
気持ちはわかるけど…大事にしてあげて?ものに罪はないわ」
トール「うん…ごめんなさい、ママ…」涙←悔し涙
ものに当たるのはよくない、と教えられるまで…泣き叫びながらやり場の無い怒りをぶつけていた。
その後は、ママに泣きじゃくっていた。
現在
↓
トール「あれから…僕は変わった)
なってやる…
本当のエリートになってやる!!
僕が…この学舎をエリート校だって証明して!」
『熱い!』
トール(あの時…救いなんて、来なかった。
でも…死んでなかったら、ここには来れなかった)
「お元気だして~♪」尻フリ
トール「お前はいつも元気だな?」
「しんちゃんのとこは?」
「んーとねー。
父ちゃんがリストラされてー。
それが自分のやったことじゃないのにじょーしをすりつけられたって。
お姉さんの胸をすり付けられたのかなあ。羨ましー♪」
『絶対違うと思う』じと目
トール「つまり、上司の不備を全部部下一人に擦り付けて隠蔽する為に首にしたんだろ?
早い話がスケープゴートにされたんだよ」