第10章 準備と発明
フィン「そう言えばケイトって嫉妬しない?」
ケイトからばかりだったから、僕の方から切り出してみた。
フィン「女の人と話しているのを想像してみて。
嫌じゃない?」
ケイト「うん!」こっくり
そんな風にはっきり言われると…逆にショックなんだけどなあ;
フィン「ティオネだったら散々に追いかけ回すんだけどなあ…」
ケイト「?全然嫌じゃないよ?」
フィン「え!?」ガン!←ちょっとショック
ケイト「だって、必要なことなんでしょ?
フィンは必要じゃないことならしないもの。
そもそもそこで嫌だダメだって言ってたら何も出来なくなっちゃうじゃん。
どうせなら、フィンが幸せになってくれなきゃね^^//」ふふっ
フィン「……(じー)
(その割には眉間に皺が寄ってるんだけどね…)
で?本当は?」
ケイト「?それで幸せなら私は嬉しいよ^^
でも…複雑」
フィン「どう?」ずいっ!にやり
ケイト「えっと……その…」もじもじ
フィン「うん?」にやにや←顔を覗き込んでいる
ケイト「うっ…~~~っ」ふいっ
フィン「寂しい?」にま~
ケイト「……//ふ」
フィン「ふ?」
ケイト「…二人っきりの時間が…減っちゃうじゃん//」ぼそ
寂しそうな落ち込んだ声に、僕は目を見張った。
そして次の瞬間、言葉に言い表わしようのないほどの喜びが胸に溢れた。
フィン「………ぷっ」
ケイト「?」
フィン「くっくっくっくっくっ!」
ケイト「!!(瞠目)
…っ!///(ぷるぷる涙目睨)
何で笑ってんの!!勇気振り絞って言ったのに!」どんっ!
抱き返していた両腕を外し、珍しく乱暴に突き飛ばされる中
僕はなんとか…頑張って伝えた。
フィン「ごめ…あまりにも可愛くって//」くすくす
ケイト「!(わなわな)
…(ぎゅ&ぷるぷる)
ばかあー!!!!」ぱこぱこぱこぱこ
悔しそうに唇を真横に結びながら何度も何度も拳で肩たたきのように小突いてきた。
フィン「あっはっはっはっ!^^」
ケイト「わーらーうーなーっ!!><//;」
フィン「あっはっはっはっはっはっはっ//」
ケイト/フィン『フィンのアホー!!!(ぷんぷん)/あっはっはっはっはっはっはっ』
その笑いは中々に止まらず、ケイトが目を合わさなくなるまで続いた。