第64章 新たな指摘
アスフィ「毒気抜かれますよね…」
ノアール「ええ」
アスフィ「ケイトへの侮辱や悪い噂に怒るのも馬鹿らしくなりますよね」
ノアール「わかります…」
アスフィ/ノアール『天使/熾天使の間違いでは?』
ケイトはいつも、車庫へ車を置かれて降りた後、家への道中で一度止まり、必ず視界に入る地蔵様へ合掌し、祈りを捧げています。
「神様、主護霊様、ご先祖様、精霊様、お地蔵様、いつもありがとうございます。お陰で無事に帰ってこれました。また次もよろしくお願いします」と合掌と共に小さな小さな声でまたは出さず頭を下げて心より祈り、出かけてから帰ってこれた際に一度も欠かさず徹底し、それをしっかりと祈られた対象が受け取っていることからか…
温かな存在が守っていることを、凄く間近に感じさせられました。
ケイトといると…いつも私達がどれだけ穢れているかを自覚せざるを得ません。
ですが…だからこそ居心地がいいと言いますか…
まるで空気清浄機のような存在と言いますか……
ノアール「浄化しているというか…マイナスイオンを常に発しているんじゃ?;」
アスフィ「それです」ビシッ!←ノアールを指さす
かっ!!!!
再び強い純白の光の瞬きと共に、浄化されて神々しい後光を纏ったフィアナが中空から神々しく降りてきた…
フィアナ「生まれ変わった気分です//」うっとり&恍惚笑み
ケイト「やめてくんない?;
まるで私がやったみたいじゃん」
フィアナ「やったみたいじゃなくてやってるんです!;」
ケイト「え?何で?どこからか光が出てた?」きょろきょろ
『……………無自覚って怖い;』ぽつり
自らの身体を必死に見渡すも光など出ている訳もなく、理由もわかっていないようで首を傾げて「?」を浮かべるばかりでした。
ケイト「ごめん。気付かない間にやってた、のかな?;」
フィアナ「いいえ。そのつもりがないのはわかっています。
と言うか…本心以外何も言ってないでしょう?」
ケイト「勿論!(きっぱり)
本心をもって誠意ある付き合いをしたいから!
嘘なんざ付けるか!ついたら8秒も経たん内に謝罪する自信あるぞ!」えっへん!
アスフィ「それは自信と呼んでいいものなんですか?;」
ノアール「要約すると罪悪感に弱いと…
優しい嘘の場合は?」
しばしの沈黙の後、呟きが返ってきました。