第64章 新たな指摘
アスフィ「つまり地獄落ちは、この世で人へ成したことへのペナルティと…」
フィアナ「意図的にやってる女の腐ったような人も多いですが…
沢山人に触れて経験し、慣れるしかないですね」
ケイト「あくが強い人の方が多いのに?」青ざめ&がたがたがたがた
フィアナ「そうです。それがあなたの試練です」
アスフィ「なるほど、言われてみれば確かに…」
ノアール「不慣れよね」
ケイト「人の扱い苦手;」半泣ぷるぷる
フィアナ「誤解されやすいし、余計ですよね」
アスフィ「嫌な体験か多かったのも、優しそうな人に騙されるなということですか…
実の父も外では優しい体を装っていたそうですし」
ケイト「もう無理、こもってる」もぞもぞ←雲クッションの中に頭だけ突っ込む
フィアナ「次の転生に持ち越しになりますよ?」
ケイト「ぴえーん」ぷるぷる涙
フィアナ「濡れた子犬のような顔をしないで下さい。
襲いたくなるじゃありませんか」
ケイト「変態!イケズ!」真っ青&きゃん!←ケイトの背後で子犬が涙目で吠えている
フィアナ「さあ…5000年の成果…見せてみなさい!」
ケイト「来い!」きゃん!←子犬が真剣な表情で涙目で構えている
アスフィ「別に今すぐでなくとも…
これから慣れていけばよいのでは?;」
ノアール「本当に;」こくこく
戦いが眼前で繰り広げられる中、私達はそう会話し、見守る他ありませんでした。
ちなみに、霊感はただの補助輪のような役割なのだと教わりました。
何が善で悪か、勘でも見極めやすくさせる為の…
しかし経験が伴ってない分、難しいのでしょうね。
千本ノックと同じ要領で、コツを掴ませること、無駄な力を抜くことで最適なパフォーマンスをすること、それらを求められていました。
フィアナ「簡単にいい人だと思い込まないように。
審美眼、目を養いましょう!
人へ嫌な思いをさせない為にと考え過ぎて、気付けば時間が過ぎていたというタイプでしょう?」
ケイト「うっ」ぐさっ!
フィアナ「それができるだけ、どう思われたとしてもやろうと頑張れるだけ、誠意ある方です。
ただ不器用なだけで」
ケイト「;」ぐさっ!←図星
フィアナ「万人に見えるように、等というのは机上の空論です。
差し当たり、あなたが今すべきことは!」
ケイト「ことは!?」がばっ!←顔上げて双眸を見つめる