第64章 新たな指摘
フィアナ「フラッシュバックですね」
ノアール「叫ばれて殴られて殺されかけ続けてきたもの」
アスフィ「意思を少しでも主張すれば殴られていましたし;」
ケイト「うん。
母は、父に逆らえないし、お金がないと生活できないし高校と大学行かせられないからって父と離婚しないって洗脳されてたし、ヒステリックになって不当に怒られることもあったし、温もりを与えてくれるだけで十分だった。
私には…家族だけで手一杯だった。1つの事にしか集中できないから。
父が母と離婚してなければ人へは話せなかったろうね。
話したと少しでも分かれば即甚振りタイムの始まりだったし…巻き込む訳にもいかなかった。
でも助けて欲しかった。
それらの相反する優しさと甘えの板挟みで、優しさが勝ってしまった」
アスフィ「話せばいい人だとわかるのですが…;」
フィアナ「普通のことです」
ノアール「何で直接話さない人ばかりがそうやって知ってる体を装うの?」
ケイト「知らない」頭を振る&瞑目
フィアナ「まあ…気にしない所からですね。
あなたの魂は…今も一人で泣き叫び続けている、全てが助けず共に傷付ける環境から、全人類を殺したいと求める自身を殺したいと思っている。
だからこそ死こそが希望と映った。
自分を大事にすること。
ひいては人の良し悪しを見極めること。
そこに集中しましょう?」
ケイト「でもなあ…謝れなかった後悔もある。
逆らう=ダメって体に刻まれてるのかな;」
アスフィ「トラウマ故に声が出ず謝罪できなかったのでしょう?
その後悔は優しさの裏返しですよ」
ノアール「そもそも家庭事情を知らないのだから、中々理解を得られないわ。
知ってるか知らないかだけで印象も違うし…
知らないままだと難しいかも?」
フィアナ「本当に嫌な思いをさせてどうでもいいと考える平気な人なら、嫌がる行為はもっともっと増えてます。
そこに気付けてない時点で、相手を貶める、不幸にする事を憂さ晴らしとして楽しんでいる人なのでしょう」
アスフィ「そう言えば同じことをされれば嫌なのにずっと人へやり続ける人もいますね;」
フィアナ「地獄に落ちて当然です」
ノアール「うーん…自分で自分の首を絞めてることにも、格を下げてることにも気付いてないの?」
フィアナ「気付かないんでしょう?学ぶ段階にない可能性もあります」