第64章 新たな指摘
ケイト「マジですか;」
フィアナ「マジです(きっぱり)
更には…『「彼一人に降りかかる不都合」に対し、只管なんとかさせよう』という思考誘導や行動の制限、すなわち『魂の縛り』です。
洗脳はフィンに解いてもらったものの、毒までは解毒されてはいなかった。
中途半端に解けたことで、元々あなたの持つ「どんな人でも見捨てない」という傾向(2739ページ参照)に拍車がかかり、暴走し…あのように至っていた、という訳です。
あなたらしくない、悪い点の指摘ばかりしていたのも、気付かせることで助けるという行為に拍車がかかっていたから。
異常なほどに頻度が多かったのも、長年いい人という洗脳にかかり続けていたことによる反動かと。
それらが、今回の事態に陥った要因です。
やめようやめようと思えば、あなたの場合は自然とやめます。
今まで、彼『以外』の悪口の頻度がその証明です。あったとしても月に2,3度が精々でした。
それに制限をかけ続けていたのが、彼がかけた毒です。
そして助けようと動かさせられ続けられたことにより、それに伴い無限大に関わり続けることへ至り、それにより更に洗脳と毒の影響がきつくなる一方だった。
たとえ間違っていようが「間違ってない、助けよう」とさせる行動へ移させる毒、非常に厄介な代物です。
魂の核まで汚染されていれば即処分。
しかし…実際にはケイトは核の根まで汚染され、核まで汚染されかけていた……
その影響たるや、常人ではさぞ狂っていたことでしょう…
一番近く、長く、頻繁に関わっていた時点で気付くべきでした!
済みません!!(土下座)
私がもっと!もっと早くに…」
ケイト「気にしないでいいよ。頭を上げて?
今回はそのお陰で知ることができたし学べた。
私自身、洗脳と毒に侵されていたこと自体気付けてなかった。私もなんだ。
だから…気付かせてくれて、本当にありがとう。
次、またあった時に助けて下さい。よろしくお願いします」直角お辞儀
「「「……………」」」
ケイト「…………」←直角お辞儀したまま
「「「……………………」」」
ケイト「…………………あの…返事は?;」恐る恐る頭あげる
『……当たり前じゃないですかー!!!!!!』
ぶちっ!!
その瞬間…彼女の鼓膜は音を立てて破れた。
勿論、すぐ治したのは言うまでもない。