第64章 新たな指摘
フィアナ「その間に何をするつもりで?彼のいる世界でも何とかしますか?」
ケイト「蘇らせた所で同じことの繰り返しだろ。
気にしている場合か、目の前のことに集中しろよ。
助けられる奴助けるのが先だ!」きっぱり
『そういう人でしたね…そう言えば;』
フィアナ「執心させられていたのよ。
彼を助けるようインプットさせる毒に侵され続けていたのよ!
いじめられ続けていても、殺されかけても、それを言わない人物にそうさせるぐらい…強力無比な毒だったのよ!;
今からでも全世界の彼の魂からその力を奪わないと!」しゅんっ!!
ケイト「その損となるはずだった時間の間に…他の人を助ける!救ってみせる!」きっぱり
「「……;」」
フィアナ「消してきたわ!
神々の総意と同意を得て!!」
『滅神が消したんでしょう?』←見てた
フィアナ「え、ええ;
ともかく…ケイトが彼へ抱いていた執心に関しては、彼からの呪縛(棘付き)によるものです!」真っ青
ケイト「はー、なるほど。
通りであいつに執心する訳だ」
『・・・・・・』
『他人事みたいに言わないで下さい!!!!;』
ケイト「ごめん;
でも、現時点でどうしようもないのはわかり切ってるし、時間の無駄だろ?
そもそもがあいつの試練だ、その責任を私一人で抱え込むのは御門違いだろ?
それよりも今できるのは、彼一人の地獄落ちの要因に縛られず、多種多様全ての要因を把握し、助けることだろ。
いくら御膳立てして紐を垂らした所で、相手に上る気がなければ助けられるはずもない。
上る気になるよう説得した所で無駄だったんだ。
これ以上それに執心して時間を無駄にするよりは、他をまだ救える内に救っておいた方がまだいい。
世の中にはたった一人じゃない。無数にいるんだ。要因も全部だ。
何で私はたった彼一人に執心していたんだ?」腕組み首傾げ←頭の上に?マークが飛び続ける
フィアナ「ですから、縛られていたんです。思考誘導も込みで。
それが彼の魂の生まれ持った能力です。
インフルエンザ以上の魂の核までの強力な感染力と拡大力、さらには麻薬のような依存や執着を引き起こします」
『……;』
フィアナ「それも…本人が意図せずに、です!
周囲も誰も違和感に気付きません!!
間違いや不都合を正さないことこそ正義と思わせる強制力なのです!」