第64章 新たな指摘
フィアナ「考えても見て?
彼よりも父の方がもっとひどいことをしてきた。
日々八つ当たりされて憂さ晴らしとして殺されかけたり、意思や心や感情の無いものとして所有物扱いされ続けたり、一度とは言え僅か7歳でお尻を犯されたりしていたのよ?
もし元々悪口やそれらを言うタイプなら、最初から実の父親のを一日中ずっと聞かされなきゃおかしいわ!」
「「はっ!)確かに!!」」
フィアナ「だと言うのに、そういう人だった、で終わり。
多くは語らない。不快な思いをさせたり気を使わせたくないから。
それだけじゃない。された所で、誰も助けてくれないから私が助けると考えて実行に移す人よ?
もし言うとしても、フラッシュバックや悪夢を見た時や打ち明ける時のみ!!
そういう行動理念を持っているし、今までずっとやって来たわよね?
されたことなんてなかったでしょう?」
「「うんうん」」二度頷く
フィアナ「フィンやロキや精霊王の悪口や不平不満なんて聞いたことある?!
他の人への不平不満、ずっと言われ続けてきたことがある!!?」
『ない!!』きっぱり←全章参照
今までの経験上皆無のことから、強く頷くと共に負けじと叫びました。
フィアナ「彼に関連した時のみ!!それのみ変になってたのよ!」
ケイト「無駄にした二日分、救ってみせる!」真剣&拳握←覚悟、腹を決めている
ケイトは話を聞いていませんね…;
意を決して救う為に向かうつもりです;
フィアナ「洗脳だけじゃなく、毒もあったのよ!
今まで板挟みになってたの!!
核まであと一歩、という所まで蝕まれていたから余計よ!
毒によって、彼のみを助けようと躍起に「させられていた」被害者なのよ!!
何で気付けなかったのかしら…」戦慄震え
ケイト「自分の体と心を大切にさせる、その重要さを教える為でしょ?
お陰で学びはあった。助けられたよ。
もう同じ轍は踏まない。下血もさせない!病ませもしない!(真剣)
いくら言っても助けようとしても無駄なら仕方ないだろ。
できることはやったんだ。それで無理なら自分で責任取らせるしかない。
その間に私は別の人達を救う。あいつなんざ知らん。
できる範囲の御膳立てだけやって、あいつにその気がなければ意味ないんだから気にするだけ損だ」
彼に縛られてないように見える態度で、真剣な表情で彼女は答える。