第10章 準備と発明
ケイト「そういえば生まれってどこだったの?」
フィン「君と同じで田舎の方だったよ」
ロキ「おーい、ケイトおるかー?」ひょこ
ケイト「おりまっせー」
ロキ「ちょいスマン。十字架見せてくれへんか?」
ケイト「あいよー」さっ←取り出して見せる、未だ首に通したまま
フィン「それよりも先にツッコませてもらってもいいかな?^^;
一体どこから入ってきたんだい?;」苦笑
人の部屋だろうが浴室だろうが、所構わずどこにでも『わいて出る』と表現できるほどの主神・ロキに、僕は一言尋ねてみた。
ロキ「ふっ…愛の抜け道や!b」ぐっ!&キラーン!!
ケイト「かっ、かっこいいいいいい!//」ぱああ
ロキ「そうやろ?そやろ!?後で教えたろか?」にやにや
ケイト「教えて教えて教えて!//」キラキラ
ロキ「おっしゃ!明日教えたる!!(ぐっ!)
代わりに一日だけ貸してもらってもええか?十字架のネックレス」
ケイト「OKOK、OK牧場^^♪無くさないでね?」
ロキ「もちろんや♪交渉成立やな^^」
フィン「……フィアナは歌が上手だったかな?^^;」
怒涛のようなやり取りの後
十字架のネックレスを手に部屋から出て去っていくロキの背を見送る中
僕はツッコむのも諦めつつ、ノリノリのリズム感に対してポツリと疑問を零した。
そのやり取りの中に、ロキの神意を見抜けなかった。
ロキ(やっぱりや…こいつは、ただの十字架やない)
いつもとは違って、十字架を真剣な眼差しで見入るロキに…僕もケイトも気付けなかった。
伝えられたのは明日になってからで、それまでは…平穏な一時を歩んでいた。
具体的に何をしていたかというと…
比較的下らない些細なやり取りをしたり、マッサージをしてもらったり
クリエイトでとんでもない物を生み出したり、その仕組みを応用して発明をしていた。
マッサージ、意外とうまかったな…//(くす)←触られて意識はしたものの、幸せによる充足感が勝ったそうな