第64章 新たな指摘
布団の中で寝かける中、ケイトは打ち明けてくれた。
涙を浮かべ…当時のことを←2220~2223ページ参照
ケイト「パンツにスカートの状態になると
当時の恐怖とか不安とか泣き叫ぶ自分の声だとかが一遍に蘇るんだ。
手すりに必死に手を伸ばすけど届かなくて、泣き叫んで、助けを求めても…誰も…来なくて……来てくれなくて……
遠くの笑い声だけが反響して聞こえてきて…親戚達と談笑して盛り上がる声が、私を嘲笑う声にまで聞こえて……堪らなくなって………
スカートで階段を上っていた時、背後の父親から急にパンツを下ろされて、腰を両手でがっしりと掴まれて、当時はカンチョーだと思ってて、知らなくて…
恐怖以外何も無くて…誰も助けてくれないし、駆けつけてくれる人もいなかったから余計っ…深く、刻み込まれてっっ
小2の…7歳の夏の、たった一度だけど……
いつまで経っても…スカートの下がパンツだけだと狂いそうになるぐらいの激情が込み上げて、呼吸も意識も、何もかもが…乱れて、裂けて崩れていきそうなぐらいに……
何が何だかわからなくなって……恐いんだ………ただただ恐いんだ…スカートをはくことすら……
今でこそスカートの下に半ズボンはいてれば大丈夫になったけど…」
フィン「今すぐ墓を掘り起こして消滅させに」憤怒
ケイト「やめようよ!;地獄落ちに傾く!;」ぎょっ!
フィン「……いや………力になれず申し訳ないと」
ケイト「いやいや、聞いてもらってるだけでもかなり助かってるから!
まともに聞こうとしてくれる人もいなかったし、相談とか話せる人すらも…いなかったし……」俯
フィン「任せてくれ!男達からのガードは!!」
ケイト「ええ!?」
フィン「いじめっ子の男達にどうしてああも逆らえないのかよぉくわかった!
家でも外でもああでは、生来の優しさも兼ね合って小心者と勘違いされるぐらい抵抗できないのも仕方がない!
大丈夫だ!!絶対守るから!
力になる!
なれることがあったらいつでも言え!何でもする!」両肩を掴む
ケイト「いやいや、自分のことを優先してよ。
私のことは、余裕がある時だけでいいから…
そう言ってもらえるだけで、思ってもらえるだけで…十分だよ(微笑)
初めてだから…そう言ってくれる人自体、動こうとしてくれる人自体……
だから…本当に、ありがとう^^//」