第64章 新たな指摘
五ェ門が護衛になる件に関して説明した。←2696ページ参照
例の政策(2700ページ参照)を実現化したことも踏まえて。
アスフィ「所で…糞野郎とは一体・・;」
ケイト「掌返しだよ、貴族達からの。
王族の頃はチヤホヤしておいて、聖職者の下に預けられれば無いものとして扱って、再び王命で島の王とさせられた時には掌返しして…
ものすんごい腹立つ。今更何様のつもりだ?・・」ゴロゴロ
アル「ママ怖い;」
ディ「憤怒;」
五ェ門「…;
さぞかし、辛い想いをしてきたのだろう;」うんうん←二度頷く
ケイト「貴族共は掌返しばかりうまい」ぎりっ
『どおどお;』
ケイト「まあ…それだけじゃなく、数え切れないんだけどね;
裏での画策やら陰謀やらひしめき続けていたのはどこでもある話だろうし」
アスフィ「え、ええ…;
闇が深いものですからね…現実は;」
ノアール「寧ろ、闇が無い場所なんて無いわ」
ケイト「知ってるよ…
私は……私が、本当に欲しいのは………(俯)
救いたいのは…心なのに……」ぽつり小声
ノアール「…」なで←ケイトの頭を撫でる
アスフィ「いつの世も…絶えないものです。
ですが…だからこそ……命が限りあるものと自覚でき
愛すること、時を紡ぐ大切さを知ることが出来るのだと思いますよ。
私は…もっと早く、あなたと出会いたかった。
何を企んでいる、と…疑いたくも無かった。たとえ一瞬でも…
疑わずともいい存在と…全てをさらけ出せる存在と…ありのままに受け入れてくれるあなたと…早く、出会いたかった」涙目←瞳震わせる
切ない表情が浮かんでいる。
そう自覚しながらも、私は…言葉を止めることが出来なかった。
そう願わずにはいられなかった。
ケイト「…私も……同じ気持ちさ」
アスフィ「あなたの優しさは…本物です。
企み等一切できず、下心も無く、見返りも求めず、嘘も付けず…飾らない態度で、言葉で、接してくれる。
傷付く姿に怯え、困っている姿を見るとじっとしていられず、その周りに助ける人が居なければ動いてしまう。
傷を、殺しを、悪意をぶつける者達に対しても…不幸を願い他を呪いそうになる自らの心や感情を忌避して打ち払い、その先にあるだろう死、その悲痛な経験が歯止めとなり、板挟みになりながらも…結局は、殺すことも、害することもできずにいる。