第64章 新たな指摘
アルルェーチェ英雄譚に関しては291~293ページ参照。
アスフィ「なるほど…
納得がいきました。
ですが、一つだけお願いします」
ケイト「ん?」
アスフィ「ショックを受け、より一層助けたいという気持ちが増した。
誰もなし得ないだろうそれに対し、諦めるのではなく執着し、滾った。
という性質を持っているということを理解し、その上で考えないように…というのはできませんか?」
ケイト「………それが難しいから困ってる;」
アスフィ「忘れさせましょうか?;」
ケイト「……どんなに時が過ぎても…忘れないのだろうな…;
それとどう向き合い、折り合いを付けるか…
遺族達の気持ちが痛いほどわかるから、どうしても…というのが本音だろう。
と同時に、そんな人ではないと言われようとも…殺された遺族からすれば、されたことが全てなんだ。
だから…復讐しか呼び起こさないし、彼の今もしている行為全てが…それをより一層強めている。
それを自覚して、その上でどうにかしないと…ずっと、危ないままなんだ。
その道は危ないと、何度示しても、わかるように説明しても…
やりたいようにやらせてくれ、と言い…そしてやりたいだけやってから私の方を責めてくる;
力尽くでも止めれたはずだって。
止めても止まらなかった世界しか無かったのが実情なんだ…;
だから余計…割り切れないんだろうなあ……
全部の経験が、私を形作っているから。
それらの経験が痛過ぎて…インパクトというか印象が強過ぎて…消せないから;」
アスフィ「怒りの念も止まらないと;」
ケイト「そう;(こっくり&項垂れ肩を落とす)
本当に護りたいのかって…引っかかってるんだ;」
アスフィ「諦め切れない場合…ですか;」
ケイト「その場合…忘れる。
うん、アスフィが言ってくれた言葉を実践できればいいんだけれど;←2734ページ参照
どんなに努力しても出来ない、というか…合わないやり方だから…収拾がつかない;」
アスフィ「なるほど…
ならばあなたに合う別のやり方を考えましょう。
1+1=2のように変えられない、という認識では?」
ケイト「それも試した;
思い付く限りやって、全部ダメだった…;
遺族の気持ち、どうしてもよぎっちゃう;
同じ立場にいた経験があったから、余計に離れてくれない;切っても切り離せない;」