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Unlimited【ダンまち】

第64章 新たな指摘





アスフィ「…根源…」

ケイト「……(俯)

私は…全てが憎かった。赦せなかった。愛せなかった。
大事になどしたくないのに…それなのに、身体は止まる。

居たくないのに、何度も引き戻された。飢え死にすればいいと、只管に死のうとばかりしていた。
それなのに…ああ言ってくれた。


セレネ「若い時分から、死ぬなどとは言わないでくれ」

ヘレイオス「そんなことっ!望む人なんて!!」
セレネ「望んでいるよ…

たとえ死しても…私は…ずっと、祈っているよ」
ヘレイオス「っ!!」涙目&瞠目


セレネ「大丈夫…^^(なで)←頬を撫でる

君は強い子だ…
優し過ぎるばかりに虫も殺せない、だがそれは誇るべきだ。

殴る手は痛い、殴られる方も痛い(手を両手で取り、手の甲を撫でる)
そう気付けた。だからこそ振るわないと思った。誓った。

そして…守る為に振るわねばならない可能性にも気付けている。
それでも受け入れ、愛すること。幸せを願うこと…それこそが、人として果たすべきつとめなのだよ」


そう教えてくれた。

何度も、何度も…大事にしなさいと、何度も肩を両手で掴んで、目を真っ直ぐ見て、伝えてくれた。
ちゃんと…あの人だけが、私という存在を見てくれた。

帰り辛くて、帰りが遅くなった時も…遅かったね、とも言わなかった。
何も言わず、「おかえりなさい^^」と笑い…当たり前のように、優しく抱き締められた。
お腹が空いただろう?と御飯も温めて出してくれた。

受け入れられている…そう、強く実感できた。


その愛情は…温かさは…私を何度も何度も傷付けた(涙目)

何故親がそうしてくれないのだ、何故急に離されたのだ…何故…――何故、あなたが親じゃないんだ!!」ぼろぼろ

アスフィ「…」ぎゅっ

滂沱の涙が、何をせずとも双眸から零れ落ちていくほど次々に絶え間なく流れ落ちていくそれから、悲痛な思いを感じ…拳を握り締め、俯いた。

似た経験をしたことがあることから…余計に。その想いを振り返り、噛み締めていた。


滂沱の涙を流す中…全く拭きもせず、流れていくそれをそのままにケイトは語り続けてきた。

私も泣いていることなど…気付きもしないまま…


それほどに熱中していた。

過去のこと…その想いを伝えることに。
それまでから、今に至るまでの経緯と当時の気持ち…――その全てを伝える為に


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