第64章 新たな指摘
これはフィンから教わったことですが…
例のことで感情に整理を付けられるまで付き合わなければ、精神崩壊の可能性があったそうです。
でなければ、世界そのものごとの消失という事実に伴う衝撃に耐え切れず、自らを追い詰め、自身を殺そうと暴走していたとも。
既に精神崩壊の域に達している。
が、大分と落ち着きを取り戻してくれました。
プール後のお風呂の時でも、冷静に客観的に分析できていましたし…
ケイト「マフィアには絶対ならないとして、ネオボンゴレとして1から積み上げていくなら自警団以外の道が無いんだよね。
寧ろ自警団以外に何の道があるの?
で、自警団になったとして…白蘭やディモンの時のように、殺したとして、命を奪う殺しの責任と向き合わないから…
何より、家族がいる人を殺して、遺族を作ったことによる責任を目の当たりにした上でも…
同様に続けてしまったから…義勇軍の件に至ってしまったんだろうなあ;」
アスフィ「自業自得」
リュー「終始支離滅裂でしたね、いつものことですが。
いっそ命を奪われる哀しみや痛みを思い知ればいいかと」
ティオナ「それでもきっと殺すと思うよ?
俺はお前を許さない、で」
「「「あり得る;/ますね;」」」
リュー「知り合ったばかりの他人でもあれでしたし」
ティオナ「迷いなく殺して、まるで殺したことが無いみたいに本人と接してたね」
アスフィ「流石…蛙の子は蛙と言いますか…
前世と今世で全く同じことをしていますね」
ケイト「だって自殺したもの、ジョット」
『ええ!!?;』
ケイト「だから結末は見えてるんだよね…;
これは私が天国行きに導けた世界の話なんだけど…
私の前世がジョットの姉で、私達は特殊な血族の一員で、神国の王族だった…
なのにジョットは、王族として国民を守る立場にありながら、その上で加害者を殺したこと、「自分が殺した罪は背負わない償わない、悪いのは相手の方、自分は悪くない」という選択を頑なに取り続けたから、咽び泣く遺族や友人達の姿を見ても改心しないから…
勘当されて、イタリアへ追い出されて、神国を継ぐ権利を剥奪されたんだ。
そういうことをした立場なのに、そのことに納得せず立腹していたし、心配になって風の守護者として見張っていた。
で、武力を下げた結果、妻も子も全員殺されて自殺。
浅慮な所は変わらずさ…」