第64章 新たな指摘
次の日の朝…再びケイト大好き雑談が始まり…あまりの褒め殺しっぷりに一言呟いた。
ケイト「私のこと随分と美化してない?;」
テロップ『要約:美化し過ぎじゃない?』
「「「そういう純朴な所が大好きなの!!/なんです!!」」」
ケイト「…答えになってない;」
たまたま惚れた相手が女だっただけ。
私は自分が同性愛者だとは思っていないし、皆そうです。
そして今日は…フィアナとノアールの日らしいです。
テロップ『やっと一緒に居れますね♪』
ケイト「お前はいつもべったりいるだろう;
まあいいけど」くす
余談ですが、隻竜の件についてどうしてもわからず精霊王へ尋ねた所、新事実が発覚しました。
元々ヘレイオス街の結界には、街の外から来た怪物(モンスター)を取り込む機能と、取り込んだ怪物を弱体化させる効果もある。
というのも、もし出てこられたらという保険も兼ねての事。
姿が見られなくなった時期からして約7年。
上記の結界の効果も、約7年も続いたのなら相当なようです。
100年も続けばどんな怪物も無となり、結界維持の為の糧となるとのこと。
ケイトが倒せたのも、精霊王の力と、魂(神)の力の片鱗、その双方が同時に発揮できたお陰だろう。
と、精霊王は考察しておりました。
隻竜はレベル8や9が束になっても敵わない敵だったのですが…やっと謎が解けました。
小人族初のレベル8、9、10(神)。
人類史上初の、世界最速記録保持者 (レコードホルダー)。
ケイトは人類史上、ランクアップを遂げた全人類の中でも、どれもが最も速く最短とのことで有名となっています。
ゼウス、ヘラ、千年も続く古参ファミリアの力など全く借りず、不正も無しの、堂々の1位でした。
ケイトは疑われることが嫌いで、好奇や懐疑的な目に曝されることを嫌悪しています。
いじめられ続けていた長年の経験からでしょう。
全て表に出る性格というか、体質もありますが…
人の口に戸は立てられぬ、結局は好きに裏であれこれ言うものです。
聞こえるように大声で言う者までいますし…
人に振り回されやすく、どんな相手にも気遣い続けてしまう。
たとえその場限りの想いや心無い声であっても、それらに逐一過敏に反応して、どうにか不快な部分を減らそうと尽力してしまう。
それらと気疲れにより…心身に異常をきたした。