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Unlimited【ダンまち】

第64章 新たな指摘





どう在っても救うことが出来ない世界

神の力を得たとしても、どうにもならない事態を経験させておくことで、どちらにでもそういうことはある。
そう、再認識させる為なのだろう。

神々からすれば、ほんの少しの力を手に入れた人間に過ぎないのだから…


それで自ら達のみの為に力を使い世を乱せば、こうなるぞと指し示す為でもあるようにも感じる。

神々によって、既に…すぐにでも、どうにでもできると……



僕にできることは…何だ?



いい気にならないように、という戒め
好きに使うとしても、出来ることには限度があるという点

それらを伝える為の指摘だったのだろう。神々からの…


それをケイトは、恐らく自覚している。



その上で、どうにもならない事態は避けられないという変わりようもない点に哀しんでもいるだろう。


僕にできるのは、それに寄り添い、乗り越えるまで、笑えるようになるまで共にあることなのかもしれない。

いや、そうに違いない。


フィン「はあああ…」

僕の中で一区切りついた瞬間、無性に欲が沸き出てきた。



フィン「ケイト…」ぽつり

ケイトに会いたい、触れたい、甘やかしたい、抱き締めたい…

目一杯愛でたい!!


ケイト「フィン…」ぽつり

時を同じくして呟き合っている等、知る由もなく……

同じ想いを抱いていたこと等、思いもよらず………


3人がケイトの手を握り、魔性の手ということで盛り上がっていた。



ティオナ「柔らかい、けれど芯が強くてかたい!
なのに柔らかい!

今までにない触り心地、すべすべさらさら、掌はしっとり
とても心地いい、眠くなる、安心する、包容力が高い!!

凄い…凄い!!」

ケイト「そんなに言うほど?」首傾げ
うんうん!!←激しく二度頷く


ケイト「うーん…それより出来れば一緒に寝て欲しいかも;
流石に早く寝入ったりで長話はできないかもだけど;」

ティオナ「へえ、寝付きがいいんだ!」

ケイト「いや、そこまでじゃないよ。
のび太みたいに0.93秒と一瞬じゃないし、5分はかかるかも;」
ティオナ「自分へ求めるハードルが高過ぎるよ!!;

何で自分に厳しいの!?高いハードルを敷くの!!;」


ケイト「いや…頑張れば…できるかなって」苦笑&遠目
ティオナ「できないよ!!;」

変な方向に盛り上がる所だった。


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