第64章 新たな指摘
リヴェリア「なるほど…別のことが起こっていたという訳か」
ガレス「随分と休む間も無いのお;」
フィン「少しでも、可能な限り、ケイトにかかるだろう負担を軽減させること。
それ以外…僕に出来ることは無かった」
リヴェリア「出来ることは全てしたのだろう?」
フィン「ああ…
僕以外にも、きちんと納得がいくまで話し合える人がいてくれたお陰で…ね」
ガレス「拗ねとるのか?」
フィン「別に拗ねてないさ…
それが無かったら…どうなっていたかもわからない。
その方が怖い。この上なく恐ろしい」
リヴェリア「…そうだな…
何にせよ、落着したのならばそれでいい」
ガレス「うむ、そうじゃな。
何にせよ…ケイトはもう少し、自分を大事にして欲しい。
自分等どうなってもいいから助けたい、等といった考えが思い付かん程にはな」
フィン「まったくだ…」瞑目&苦笑
リヴェリア「…さて…それでは私は行く。
お前達も夜更かしはするなよ?」
フィン「ああ。お疲れ様」
リヴェリア「遠征が終わってから言ってくれ。お前もお前で疲れたろう?」
フィン「なに…こんなのは疲れでも何でもないさ…
ケイトに、神々から意図的に背負わされた業に比べれば…」遠くを睨視
ガレス「……」
ゴツン←リヴェリアとガレスがフィンの頭を小突く
フィン「???;」
ガレス「お主はそうやって考え込むばかりじゃな、昔と変わらず」
リヴェリア「無駄にすまいとするのはお前のいい所ではある。
が、時には肩の力を抜け。
でなければ…倒れることになる。経験が無いとは言わせんぞ?」
フィン「はっ)……ああ…済まない」苦笑&俯←焚き火見やる
ガレス「お主もケイトも根は似ておる。
完璧主義で、何でも無駄にさせまいと気を張り続けとる。
たまには抜け」
フィン「ああ…胆に銘じておくよ」瞑目&微笑
リヴェリア「わかったなら報告して寝ろ。対策は明日考えればいい。
背負ったものがたとえどれほど重くとも、支えてはやれるだろう?」微笑
フィン「ああ…
ありがとう。どうやら、深く考え込み過ぎていたようだ」
ガレス「お主の悪い癖じゃ、ケイトにも同じことが言えるがな」
フィン「ははっ^^
違いない…」苦笑
ばぢっ
薪の一部が灰となって崩れた。
心の重しとなっていたもの、その一つが瓦解して崩れたかのように…