第64章 新たな指摘
ガレス「そうじゃな。
ケイトと出会う以前なら、到底信じがたいペースよ」がっはっはっ
リヴェリア「だが油断は禁物だ。
いつ何が起こるかわからない場所、それが迷宮(ダンジョン)なのだからな」
フィン「ああ。
その辺りはラウル達も胆に銘じているだろう。
何にせよ…先に風呂に入ってきたらどうだい?リヴェリア
このままだと、男湯と切り替わってしまうよ?」にや
リヴェリア「…//
変な所に気を回すな」ふいっ←目を背ける
フィン「ははっ。
そこの所はケイトに当てられたのかもしれないね^^」くすくす
ガレス「思いやりに見せかけている分、質が悪いわい。
(ケイトのような)純粋な親切心とは違ってな」ぐびっ
リヴェリア「…」じと目←ガレス睨視
ガレス「わかっとる!;これ以上は(酒は)飲まん!;」
フィン「はははっ^^」
焚き火の前でいつものように騒ぐ中、ふと思い出したようにフィンは一言切り出した。
フィン「そう言えば…帰れるのは明後日の朝だったね?」←2408ページ参照
ガレス&リヴェリア『??』
ガレス「何を言うとる。
3日後じゃ、皆で話し合って決めたろう」
フィン「?!;」ぎょっ!
リヴェリア「待て…
堕天のごたごたのせいで伝え損ねていた可能性もある」
ガレス「ふむ…確かラウルが伝える係のはずじゃったが…
あやつ;」
所変わって…
ラウル「はくしゅっ!
?;」
「風邪ですか?;」
ラウル「いや、ただのくしゃみっすよ^^;」
ガレス「まったく。未だ変な所で抜けておるわ;」
ラウル「はくしゅ!」
リヴェリア「そう言ってやるな。
1から10まですること自体、初めての試みなのだから大目に見てやれ。
幸い…周囲のサポートは手厚い。
我々の二の舞にはならないだろう」
フィン「ああ…そうだね……
あの頃は…本当に大変だった」遠い目
ガレス「まったくじゃ」溜息
リヴェリア「野蛮なドワーフのせいで、な」やれやれ&くす
ガレス「何を言うとる。頭の固いエルフのせいじゃろうが」にや
フィン「はいはい。もう聞き飽きたから」ぱんぱんっ←二度拍手
慣れた手つきで場を諫める中、彼は左手で頭を抱えた。
右手にジョッキを持ち、呷りつつ…
フィン(大失態だ…;)たらたら
内心、滝のような汗を流しながら…どう伝えるかだけを必死に考え込んでいた。