第2章 冒険者・1日目
ロキ「あ、過去のそれを知りたいんなら…クリエイトで作るんもありやで?」
ケイト「あ!そっか…触れた者の過去を映す水晶を作ればいいんだ!」
アイズ「!…作れるの?」
ケイト「うん。多分。
生まれる前とかまでは流石に記憶がないから無理だと思うけど」
リヴェリア「…いいのか?それで」
ケイト「え?」
リヴェリア「…記憶を失うほどのものだ。
心身共にきついはずだろう。
それでも…お前は、また見たいのか?」
ケイト「……見ないと始まらない気がする」
『!』
ケイト「見ないと、何もわからないままだ。私自身のことでさえも。
だから知りたい。
ちゃんと向き合って、その上で…自分というものを超えていきたい」
真っ直ぐに、リヴェリアを見ながら言い放った。
リヴェリア「…わかった(溜息)
私も付き合おう。一人でいるよりは心強いはずだ」
ケイト「ぱあ)ありがとう!//」
アイズ「私も!…隣に、居るよ?」おず
ケイト「うん!ありがとう!^^//」キラキラ
アイズ「…//(綺麗な眼…真っ直ぐで、眩しく感じる」
ケイト「でも…ごめん。剣術だけのつもりだったのに…
体内のこの熱いのが、魔力だなんて知らなかった」
アイズ「…え?」
リヴェリア「いや、体内の魔力を操作すること自体難しいものだ。
我流とはいえ、知らずにやれることは素晴らしいと思うぞ?」
ケイト「でも…真剣勝負だったのに;」しゅんっ
アイズ「…でも、それを含めての動きで超えたんだから十分凄いことだと思う」
リヴェリア「頷)うむ。それに問題はこれからだ。
魔操作の説明に「周囲」とあったが、それは極めれば極めるほど魔法を撃たれる前に
魔法を発するのに必要な相手の魔力へ流し込んで乱すことで無効化できる可能性もあるのだからな」
ケイト「なるほど!」
リヴェリア「伸ばせば伸ばすほど、相手の魔法を封じることも容易くなるかもしれない」
ケイト「周囲ってあるけど空気中にある散在する魔力も操作できるみたい。
そうだ!それを固めて防御結界にできるかも!」
リヴェリア「ほお。それも捨て難いな」微笑
アイズ「先に何ができるか、少しだけやってみない?」
ケイト「やる!」
気付けばロキは部屋から去っていて、私とリヴェリアはケイトが行おうとしている実験に付き合うことになった。