第63章 新たな来訪
ルパン「つまりだ…この大陸はできたばかり。
科学文明が発達した大陸、魔法文明が発達した大陸。
どちらからも目を付けられている。
そんな矢先、神の力で強引に解決すれば…市民が危険に巻き込まれる」
次元「あ、そういうことか!」
五ェ門「なるほど…
被害者を減らしつつ、なおかつ民の皆を守る為に、ということか」
ケイト「それと家にある全財産も奪ってくれ。
皆無の方がいい、逃げ道を無くさせる為にも。
それは私へ差し出さなくていい!依頼料も別途支払う!」
ルパン「条件良過ぎだろ!;」
ケイト「それぐらいしなきゃいけないんだ!!
死んで、次々こっちに来る人達は皆…心まで枯れ果てている。
生かす為に盗み食べさせていた父は蘇らず、悪事をしてまで生きたくはないと願った母と子は結界によって自動的に蘇ると同時にコクーンへ送られる。←2645ページ参照(初期は助けて回ってたが、後に結界で自動的にされるようになった)
母と子だけの2人きりで泣きじゃくる家族、似た家族もまた増えてきている。
勢いは増す一方だ。
このままだと…延々と増え続ける。頼みの綱がお前達しかいないんだよ!」
次元「…頼りたくて頼ってる、って訳じゃねえんだな?」
ケイト「…うん」頷
次元「そりゃ何でだ?」
ケイト「……死に掛けるかもしれない。
それぐらい危険が高い、銃も武器も何もかもが有り余っている家だ。
そんな危険地帯…本当なら行かせたくない。
自分で行きたい、でも行ってしまえばより危険になる。
結界があっても、神の力があっても、抜け道が無い訳じゃない…←2078ページ参照
お前達を死なせたい訳じゃない…危険な目になんて遭って欲しくない!
でも頼まなきゃ……頼まなきゃ…どうにもならないっ」涙
ルパン「……」
すっ←ポケットに手を突っ込んだまま背を壁から離しケイトへ歩み寄る
次元「おい!ルパン?!;」ぎょっ!←背へ叫ぶ
ルパン「止めんなよ?次元。
俺、腹決めたわ^^」にかっ←次元達へ振り返る
五ェ門「……」
ルパン「泣くなよ」ぽんっ
頭に左手を置いて撫で、そっと右手で涙を拭われた。
思わず顔を上げるとルパンが笑ってこちらを見ていた。
ルパン「可愛い顔が台無しだぜ?
ほれ、スマイルスマイル^^♪」
ケイト「…ぷっ//
^^//」くすくす←口元を右手の甲で押さえ